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東北大生の時間割比較 仕組みを理解し時間割を組む 履修の複雑さゆえ難しさも

 本学に入学後、どのような時間割を組んで大学生活を送るのか。工学部・理学部・文学部・経済学部の、4名の学部2年生の1年前期と2年前期の時間割を比較する。学生ごとに履修状況は異なるため、あくまで例の一つとして参考にしてほしい。  

(瀧沢和樹)




 工学部電気情報物理工学科の学生は、1年前期に24単位、2年前期に20単位履修登録した。単位の上限が各24単位であるが、本学科はGPA3.0以上であると履修登録できる単位数の「上限解放」ができるため、1年前期に高い成績を確保し、後期に上限解放する学生もいるという。入学当初時間割のシステムを理解するのに苦労したが、「必修」や「選択必修」といった科目で授業がほぼ決められていた。システムを理解してからは時間割を組むのは簡単に感じたと語る。1年前期の授業の中では「自然科学総合実験」のレポートにかなりの時間を要し大変だったという。2年前期からは青葉山キャンパスでも授業を受けるようになり、後期からは実験が始まる。前期は履修できる専門科目が少ないために、2年前期の履修単位数は少なくなるそうだ。



 理学部物理系の学生は、1年前期に27単位、2年前期に20単位履修登録した。単位上限は28単位で、成績で特定の三つの条件をクリアすれば、次の履修登録から上限解放ができるようになる。1年次の最初は履修の仕組みがよく分からず、科目ごとの単位数を間違えて計算していたため焦ったそうだ。学生便覧を読み込むことが大切だと語る。早く卒業要件の単位数を満たすことを目標としていたため、1年前期では選択必修の科目を多く履修したという。1年後期では「自然科学総合実験」があり、時間割を組む際に、その授業の前の時間や前日に空きコマをつくり、レポートを完成させる時間に充てた人もいたようだ。2年前期は履修できる専門科目が非常に限られるが、後期にはコース分けが行われ、授業で忙しくなるという。また、1年次は課題を課す授業が多かったが、2年次は試験を課す授業が多くなったという。



 文学部日本文学専修の学生は、1年前期に22単位、2年前期に25単位履修登録した。年間48単位が目安だが、それ以上の履修を妨げないとされているため、実質的には単位上限は無いそうだ。本学部は2年次から専修に配属され、各専修の収容定員を超過した場合、1年次の一部の科目を元に選考が行われる。また、必修となる科目が比較的少なく、自分で授業を選択する裁量が他の学部より大きいため、時間割を組む上では、悩ましいと感じることも多いようだ。2年次ではより自分の興味に近い授業を受けられるようになり、熱意を持って取り組む反面、時間のやりくりが難しいと語る。2年前期の『徒然草』を読解する授業では活字ではなく「くずし字」を読み、解釈の多様さを実感したという。



 筆者は経済学部の学生で、1年前期に24単位、2年前期に28単位履修登録した。単位上限は24単位だが、条件をクリアし成績優秀者になるとプラス4単位まで上限解放できるという仕組みを利用し、2年前期は上限解放の上限まで履修している。1年次は選択必修の「基礎専門科目」を全て履修して経済学・経営学の基礎を学んだ。数学系の授業もあった。2年次からは1年次の内容がさらに細分化されている。

調査 37690706881532680
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