【ニュース】本学発スタートアップ カフェイン調節マシン提供開始
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独自のカフェイン除去技術で製造したデカフェコーヒーを販売する、本学発スタートアップのストーリーライン(東京)は9月3日、企業を対象に、カフェイン量を調節できるコーヒーマシンを提供する新サービス「CHOOZE COFFEE for BIZ」を始めた。県内ではすでに、ホテル松島大観荘やアーバンネット仙台中央ビル一階オフィスなどで導入されている。
除去されたカフェインの結晶 |
利用者はカフェイン量の異なるコーヒー豆から、好みや体調に合わせてコーヒーを選ぶことができる。選べるコーヒー豆は、カフェインが0パーセントの「デカフェ」、50パーセントの「ハーフ&ハーフ」、100パーセントの「レギュラー」の3種類。時間帯やその日の健康状態、予定などに合わせて、すべての人が健康的に美味しくカフェインを摂取する「カフェインコントロール」を体験できる。
カフェインを除去する機械 |
独自のカフェイン除去技術である「超臨界二酸化炭素抽出法」は、本学工学研究科との共同研究だ。一定の圧力と温度下で超臨界状態にした二酸化炭素をコーヒー豆に通過させカフェインを取り除く。濃度勾配を利用して、二酸化炭素中のカフェインを水に移す。カフェインを取り除いた二酸化炭素は、再び超臨界状態にさせてこのプロセスを循環する。同様の除去プロセスを水で行う従来のカフェイン除去技術に比べて、豆本来の風味を残した美味しいデカフェが生成される。
実証店舗として2022年10月、日本橋に「CHOOZE COFFEE」をオープンしており、お手頃価格で美味しくカフェインコントロールできると高い満足度を得ている。