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先行き未知な本紙のこれから 現編集長 3年渡辺湘悟

 東北大学新聞が500号を迎えた。大きな節目を迎えて編集長という立場にいるが、特別なことを成し遂げたとは全く思っていない。大勢の人の力でここまで発行を継続することができたのだ。部の活動を支えてくれた多くの方々、発行を続けてきた幾多の先輩方、そしてこの新聞を読む皆様方がいたおかげである。心から感謝申し上げたい。



 学生新聞は「新聞」というマスメディアとしての側面がある以上、活動の意義や役割といったものと結び付きやすい傾向にある。実際本学で発刊されていた過去の学生新聞にも、「大学新聞の使命」といった内容は度々見受けられる。



 運動部のように大会に勝つことを目指すわけでも、同好会のように好きなものを仲間と共有することが目的なわけでもない。たとえ学内であってもメディアとしての影響力を鑑みて動くことが求められ、活動責任が相対的に重く問われる特殊な立場にある。



 だが今日この影響力という観点で見れば、学生新聞は決して大きいものとはいえない。新聞そのものが斜陽産業であるという声も見受けられ、学生新聞が廃刊や休刊になることも珍しくなくなってきている。新聞に対する興味関心が年々弱まっていく中、その影響力が昔よりも低下しているのは事実である。



 この状況下で我々学友会報道部がどういう道をたどっていくのか、たどっていくべきなのか、ここでの明言は避けたい。なぜならこの新聞を作る学生は部にごくわずかな期間しかいないからである。我々報道部は現在、慣例的に学部3年の11月で部を引退する。そのため部の方針や記事の内容といったものはわずかな期間で大きく変化することもありうる。



 読者からの視点を持ち新聞を作り続ける、影響力を鑑みて責任ある行動をする、など学生新聞としておろそかにすべきでない点があることは事実だ。ただ交流サイトで一学生でも全世界に発言ができるようになり、新聞やテレビといったマスメディアの地位が下がっていると言われる昨今、本紙がどうなっていくかは分からない。当面は課題に直面しながらも発行を続ける所存だが、今後は時代の影響を受けながらということになるだろう。

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