【ニュース】5000人 夢膨らませ 卓越代認定後初の入学式
先月3日、カメイアリーナ仙台(仙台市太白区)で2025年度東北大学入学式が開催された。学部新入生2509人、大学院新入生2548人が胸を膨らませ、新たな大学生活に一歩を踏み出した。
当日は新入生と保護者ら約5700人が式場に集まった。式典の様子はユーチューブ上で配信され、4312人が視聴。今年度も伝統を引き継ぎ、学生歌「青葉もゆるこのみちのく」の斉唱と、応援団による演舞が行われ、盛大な式典となった。
今回の入学式は、本学が国際卓越研究大学に正式認定されて初めての入学式となる。総長はこれを踏まえ、お祝いの言葉で「本学の1世紀以上にわたる『研究第一』、『門戸開放』、『実学尊重』の理念で育まれたアイデンティティが社会に認められた」と語った。また新入生に対しては「これから誇りをもって、秀でたアイディアをもとにリーダーシップを発揮する人となってほしい」と述べた。
佐藤空さん(農・1)は学部生を代表し、「分野を超えて語り合い、高め合い、世界に伍する研究の担い手になりましょう」と新入生を鼓舞した。また大学院生代表として登壇した藤堂桜喜さん(医工・修1)は「研究者のひとりであるという自覚を持ち、広い視野と高い向上心を持って研究に取り組むことが求められていると強く感じます」と自身の抱負を語った。
入学式後、新たな門出を迎えた佐藤さんと藤堂さんに話を聞いた。
―大学と所属学部・研究科に期待することは
佐藤 将来新しい農業方法が開発できるように、日本と世界の農業現状を深く学びたいと思います。
藤堂 学部時代に携わった、生体を傷つけず行う検査方法に関する研究を大学院で引き続き取り組みたいです。
―今の気持ちは
佐藤 これほど大勢の人の前に話すことは人生で初めてで、緊張しました。
藤堂 入学式の前に5日間体調を崩していて、正直に言うと心配でした。無事に参加できてよかったです。
―卓越大学認定に伴い、大学で行われる研究に何か変化が起こると思うか
藤堂 研究に対して色々な資金が使えるようになり、そのおかげで設備が充実し、世界に渡り合えるような研究を行えたらうれしいです。
取材に応じた佐藤空さん(左)と藤堂桜喜さん(右) 学部生代表として挨拶する佐藤空さん