【一言居士】━2026年4月号━
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「春眠不覚暁 処処聞啼鳥――」
▼唐の詩人孟浩然『春暁』の一節だ
▼小学校の国語でも取り上げられ、日本で最も有名な漢詩の一つだ。今になって取り上げるのは陳腐に感じられるほど、この詩に人気がある理由の一端には、春の眠りの心地よさへの共感があるだろう
▼共感はコミュニケーションにおいても重要だ。会話を円滑にし、互いの信頼度を高めるとされている
▼共感が可視化されるのがネット上だ。SNSでは高評価機能で投稿に対して賛成や共感の意思を簡単に示すことができる。アルゴリズムによって、共感を集めた投稿はより多くの人に届けられ、自分の元には高評価を付けた投稿に似たものが表示される
▼SNSや動画サイトでの政治や選挙の情報拡散が一層注目を浴びている。先の衆議院選挙ではデマの拡散が問題になった。収益目的で特定の政党を肯定したり批判したりする動画も多く出回った
▼もはや共感は身の回りの世界を構築する重要な手段となっている。では、その手段をどう使っていくか。意思表示の重みが増す。
(文責・津波依織)
