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【研究成果】加齢研 トレーニング特許取得 ~高齢ドライバーの事故予防に~

 3月7日、本学の加齢医学研究所(以下、加齢研)と仙台放送が、高齢者の運転技能を維持、向上させるトレーニングを共同開発し、日本で特許を取得した。




 トレーニングではテレビを見てリモコンを操作し、3種類の能力を鍛える。一つ目は素早い情報処理能力。二つの標識が並び、それぞれ数字が表記されている。その数字の値が大きい標識を選ぶ。二つの標識の大きさが違ったり、表記された数字が数式であったりして考える必要がある。

 二つ目は複数に目を向ける注意力。運転席で、画面中央で回転する音符が軌道上にある目印を通る瞬間にリモコンのボタンを押す。同時に、前から人が近づくのを確認すると指定されたボタンを押す。

 三つ目は物や人の動きの予測能力。自動車や自転車が走り、ある程度の長さを持つ壁に隠れて通る。その壁から再び現れるタイミングを予想してボタンを押す。

 これらのトレーニングは得点で評価され、高得点を取ることができるようになると難易度が上がり、さらに鍛えることができる。テレビはスマホと違って画面が大きく、家族や親戚などと共有できるので、コミュニケーションをとって楽しくトレーニングが続くことが期待されるという。

 今後、加齢研は今回の特許を必要とする企業にノウハウを提供し、高齢ドライバーが交通事故を未然に防ぐことの橋渡しをしていく方針だ。提供された企業は社会のニーズに応えて開発に取り組む。加齢研所長の川島隆太教授は「私たち大学職員としては、今回取得した特許は特定の企業の利潤のためではなく、多くの人に幸せをもたらすものでなければならない」と語った。
研究成果 6214741555137749392
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