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【欧州紀行2012―②】ドイツ・ミュンヘンへの旅

<ドイツ・ミュンヘン>

 約12時間のフライトを終え、ドイツ・ミュンヘンに降り立った私を歓迎したのは、険しい顔をしたパスポート検察員とマイナス15℃にもなる大寒波だった。そのパスポートチェックで早速、トラブルが起きた。自分の英語が思った通りに通じない。そこで早くも悔しさと憤り、そして自分の英語力の情けなさを感じたのである。何とかパスポートチェックを終えた私は空港から少々離れたミュンヘン市街地に向かい、ひとまずホテルへ向かうことにした。



 今回の旅のために日本で節約生活をしていた私は、無論タクシーなどを使うつもりはなく、徒歩で駅からホステルへ歩くことにした。これが失敗だった。大寒波のヨーロッパはとてつもなく寒い、まして夜である。重いスーツケースを引きずって移動する私は、みるみる体力を消耗してしまった。何とか1、2時間ほど歩いて宿には到着したのだが、この日は疲れてぐっすい寝てしまった。冬の旅行者は必ず、コート、ジャンパー、耳当て、手袋などを用意すべきだ。そうでないと大変なことになる。特に耳当ては、防寒対策の救世主だった。冬のヨーロッパに行くときは、是非とも耳当てを持って行ってほしい。
 翌朝、食堂に向かった私を「モルゲン」という挨拶と美味しい食事が歓迎してくれた。そう、ドイツの朝食はとてもおいしいのである。たらふく食べた私は、ミュンヘンの郊外をブラブラし、オリンピック公園やBMW博物館、ニンフェンベルク城などを巡ることにした。一通り午前の観光を終えたので、バーガーキングで昼食をとることにする。やはり日本のハンバーガーよりもずっと大きき、まずそれに驚きを感じた。勿論味も合格点だ。

 昼食をとり一段落ついたので、午後は噂に聞いていたジャガイモ博物館へと向かうことにするが、最寄駅しかわからなかったので駅からタクシーへ乗ることに。しかし、何とタクシーの運転手さえ博物館を知らなかったのだ。仕方がないので適当に探すことにしたのだが、実はすぐ目の前にあった。海外ではやはり、簡単な移動でも苦労するものなのだ……。続いて、ドイツ博物館を見学。科学大国ドイツは医学、化学、そして軍事工業にいかんなく力を発揮してきた。その歴史をドイツ博物館では辿ることが出来る。特に理系の方、もしくは飛行機や軍艦が好きな方にはオススメのスポットだ。その後、私は楽しみにしていたスーパーマーケット巡りを行った。海外のスーパーに行くことは本当に楽しい。地元ならではの食事、知らないルール、物価など色々な事を理解できる。ミュンヘンの物価は日本よりも若干安いようだったが、アルコール類の値段は何とミネラルウォーターと変わらず、またワインは1本200円ほどであり驚いた。沢山買い込んだ私は、ホステルへと帰還し優雅な夕食を堪能、その日を終えた。
 次の朝、寒さで目を覚ます。ミュンヘンはとてつもなく寒い。相変わらずの寒波である。この日は、旧市街を散策。ピナコテークやレジデンツなどの様々な博物館や美術館を巡った。高校の教科書に出てくる人物の絵が沢山あり、まるで野球のオールスターゲームの様だ。作品を実際に見ることは知っていることと大きく違う。何よりも説得力があり、背筋がゾクゾクする実感を味わえるのだ。特に絵画に興味がある方はアルテピナコテークという博物館を訪れてほしい。ドイツの巨匠、デューラーの絵画は必見である。昼食はピザとビール、なみなみと注がれたビールと熱々のピザは相性抜群で私の心を満たした。ひとまず見どころを終えた私は周辺を特に目的もなくブラブラすることにしたのだが案外、こういう時間が一番楽しいかもしれない。夕食は、日曜日でほとんどの飲食店が休みであったために近くのファーストフード店でケバブという肉と野菜がたっぷり入ったサンドイッチの様なものを頂いた。ミュンヘンでは野菜をとる機会が皆無だったのだが、久しぶりの野菜はとても美味しく感じられ、ひとまずホッとしたのだった。そしてホステルへと帰った私は余韻に浸りつつ、夢の世界へと旅立った。

次の朝、私を夢の世界から現実へと導いたのはやはり寒さであった。しかし、3日も経つと身体は慣れるようで、寒さもこんなものかと感じた。この日はチェコ・プラハへの移動、つまり国境越えである。駅で買ったビールを傾けつつ列車はプラハに到着した。
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