【サイカフェ】チャンスの法則 ~確率で世界は回る~
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10月25日にサイエンスカフェ「チャンスの法則~確率で世界はまわる~」が開催された。第97回を迎えた今回のサイエンスカフェは、今まで開催されていたせんだいメディアテークではなく、新会場の片平キャンパス北門会館2階にて行われた。実際に私たちの生活に関係する事象を取り上げながら進行し、途中には様々なゲームも用意されており、老若男女多くの人が確率の世界へと引き込まれていった。
初めはモンティ・ホールのジレンマというゲームから始まった。これはアメリカのゲームショー番組に由来したゲームで、三つの箱に当たりが一つだけ入っており、その当たりを当てるゲームである。ここまではよくある3分の1のゲームだが、選んだあと司会者は残り2箱のうち空箱を一つ開けてみせる。そして選択した箱を変えるのか再度尋ねる。景品におもちゃを用意し、合計11回行った結果、箱を変えた方が明らかに当たる確率が高くなっていた。
次は確率の歴史的な背景の説明となっており、パスカル、フェルマ、ガリレオ、カルダーノとさかのぼる偉人たちも確率の発展に大いに貢献してきたことを、逸話をもとに述べていった。その後は幸運と不幸が同じ数だけある場合、幸せな時間と不幸な時間は平等に続くのではなく、どちらかに極端に寄ることが多い逆正弦則を体験するゲームや、病原菌は増えれば増えるほど良いわけではないことを体感できるゲームなどが続いた。
最後には確率が我々の生活においてどのような部分で利用されているのかを述べた。感染症などのワクチンの効果的な配り方には確率を用いて様々な方法があることや、かなり大きな素数などの計算にも確率が用いられているなど普段の生活の中にも我々が想像しないような場所で確率が利用されている。