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【さぁくるどうでしょう】⑤-鉄塔研究会

 ふと空を見上げると、そびえ立つ鉄塔。意識することは少ないが、生活を送る上で欠かせない電力を供給しているのがこの鉄塔である。そんな鉄塔の魅力に取り憑かれた菊池直登(工・3)さんが立ち上げたのが、鉄道研究会の内部組織である鉄塔研究会である。




 1人で立ち上げた研究会であるため、現在は主にツイッターに鉄塔や電力施設の写真を毎日上げるといったネット上での広報活動が中心。猪苗代まで行き、鉄塔巡視路という鉄塔を管理するための作業路に沿って山道を歩くなど、活発に活動している。

 「鉄塔には形、材質全てに理由がある。合理的なところが魅力だ」と菊池さんは語る。東北と東京でも鉄塔の形は異なっている。東北の場合は雪等の影響を考えねばならず、特徴的な電線の配置となっている。一方、東京の場合は送る電力が多いため、電線が多めになっており、武骨でしっかりした形状になっているのだ。中学生の頃から鉄塔の魅力に惹かれたという菊池さん。「いつも接しているはずなのに気付かない、物言わぬところがかっこいい!!」と声に熱がこもる。

 研究会の目標は鉄塔を通して電力に興味を持ってもらうこと、そこから発展してエネルギー問題を議論できる人を増やすことだ。仙台には、三居沢発電所という日本初の水力発電所があり、現在も稼働中。そういった仙台に身近で関心を持ちやすいものも踏まえ、鉄塔メインの写真のみならず、美しい風景写真を撮って鉄塔の魅力を広めている。

 「鉄塔研究会」、どうでしょう。

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