【働くこととは】仙台市天文台台長・土佐誠さん、広報・熊田美波さん ~宇宙を身近に感じるきっかけ提供 研究の協力も~
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第10回目となる今回は、仙台市天文台の台長を務めている土佐誠さんと総務、広報を担当している熊田美波さんにお話を伺った。仙台市唯一の天文台。そこでの仕事内容について尋ねた。
―天文台台長としての仕事内容を教えてください
土佐さん(以下、土佐):台長というとあまり馴染みがないかもしれませんが、その名の通り天文台全体をまとめる仕事です。かつては仙台市直営だった天文台も、今は民間事業者が運営を行っており、天文台をより広く市民の方々に知ってもらうための広告塔のような役割も担っています。小中学校で授業を行ったり、毎週土曜の夜にはオープンスペースを会場に、気軽な雰囲気の中で宇宙をテーマにお話しをするトワイライトサロンを開催しています。
―仙台市天文台ではどのような活動をしていますか
熊田さん(以下、熊田):展示室の案内や、プラネタリウム投映、望遠鏡を使った観測業務の他に、「宇宙を身近に」というコンセプトの下、年間を通して様々なイベントを企画しています。今年はテーマを「光」とし、それに沿って活動することで、少しでも宇宙を身近に感じるきっかけを提供できればと考えています。
土佐:宇宙に関する展示やイベントはもちろんなのですが、天文学は歴史が古く、暦など人の生活に根付いた学問です。そのため、科学だけでなくコンサートや音楽などの文化活動も行っています。学術的な面でも、望遠鏡での観測計画を今年の後半から募集し、研究の支援を行っていく予定です。
―東北大学との関係は
土佐:理学研究科の天文学専攻、地球物理専攻とは天文とも関わりが強く、情報共有などを行っています。工学部とは人工衛星や探査ロボの公開実証実験の為に天文台を提供しています。ほかにも、高校生向けに「もしも君が、杜の都で天文学者になったら……」というタイトルで東北大学の天文学教室とイベントを主催しています。実際に天文台の「ひとみ望遠鏡」を使用して宇宙の謎に迫ってもらうというものです。今年で4回目になりますね。東北大学とは更に協力し合い、より多くの場面で天文台を利用してもらえれば、と思います。
―天文台での仕事を選んだきっかけは
土佐:初めは特に天文台での仕事を考えていませんでした。私は大学生の時は天文学を専門に勉強したかったのですが、天文学専門の存在していた数少ない大学のうちの一つである東北大学に入学しました。東北大の大学院に行った後は名古屋大で助手として10年近く働き、その後に助教授として東北大に戻ってきました。そこで助教授、教授として定年で働いた後、天文台が民間運営になる際に、台長として誘われました。専門的な知識を備えつつ、市民向けの活動等に理解のある人を探していたそうです。その誘いを受け、今はこうして台長をやっています。
―「働く」ということは、どのようなことだと思いますか
土佐:私の時代は、働いて食べていかなければいけない、家族を養わないといけないという想いが非常に強かったです。就職先も大学で見つかり、学んだことを生かして働き、その結果成果が生まれれば生活が成り立つ、という流れだったため、「働く」ということをあまり考えたことがないですね。
熊田:「働く」というとあまり考えが及ばないのですが、今の仕事に関しては知的好奇心を刺激され、好きなことを出来ているので、生きていくため、という以上の意味を感じています。今まで知らなかったことを知れるので、毎日楽しく新鮮です。
―最後に、学生へメッセージをお願いします
土佐:最近だと、みんなでわいわいと勉強する風潮がある気がしますが、勉強とは本来一人でないとできないことです。まず重要なのは、一人で自分の考えを持つことだと思います。社会のことや世の中のことにまず反応できるのは勉強する時間もある学生だと思いますので、本を読むなどして「一人でする勉強」という意味をきちんと考えて欲しいです。
―天文台台長としての仕事内容を教えてください
土佐さん(以下、土佐):台長というとあまり馴染みがないかもしれませんが、その名の通り天文台全体をまとめる仕事です。かつては仙台市直営だった天文台も、今は民間事業者が運営を行っており、天文台をより広く市民の方々に知ってもらうための広告塔のような役割も担っています。小中学校で授業を行ったり、毎週土曜の夜にはオープンスペースを会場に、気軽な雰囲気の中で宇宙をテーマにお話しをするトワイライトサロンを開催しています。
―仙台市天文台ではどのような活動をしていますか
熊田さん(以下、熊田):展示室の案内や、プラネタリウム投映、望遠鏡を使った観測業務の他に、「宇宙を身近に」というコンセプトの下、年間を通して様々なイベントを企画しています。今年はテーマを「光」とし、それに沿って活動することで、少しでも宇宙を身近に感じるきっかけを提供できればと考えています。
土佐:宇宙に関する展示やイベントはもちろんなのですが、天文学は歴史が古く、暦など人の生活に根付いた学問です。そのため、科学だけでなくコンサートや音楽などの文化活動も行っています。学術的な面でも、望遠鏡での観測計画を今年の後半から募集し、研究の支援を行っていく予定です。
―東北大学との関係は
土佐:理学研究科の天文学専攻、地球物理専攻とは天文とも関わりが強く、情報共有などを行っています。工学部とは人工衛星や探査ロボの公開実証実験の為に天文台を提供しています。ほかにも、高校生向けに「もしも君が、杜の都で天文学者になったら……」というタイトルで東北大学の天文学教室とイベントを主催しています。実際に天文台の「ひとみ望遠鏡」を使用して宇宙の謎に迫ってもらうというものです。今年で4回目になりますね。東北大学とは更に協力し合い、より多くの場面で天文台を利用してもらえれば、と思います。
―天文台での仕事を選んだきっかけは
土佐:初めは特に天文台での仕事を考えていませんでした。私は大学生の時は天文学を専門に勉強したかったのですが、天文学専門の存在していた数少ない大学のうちの一つである東北大学に入学しました。東北大の大学院に行った後は名古屋大で助手として10年近く働き、その後に助教授として東北大に戻ってきました。そこで助教授、教授として定年で働いた後、天文台が民間運営になる際に、台長として誘われました。専門的な知識を備えつつ、市民向けの活動等に理解のある人を探していたそうです。その誘いを受け、今はこうして台長をやっています。
―「働く」ということは、どのようなことだと思いますか
土佐:私の時代は、働いて食べていかなければいけない、家族を養わないといけないという想いが非常に強かったです。就職先も大学で見つかり、学んだことを生かして働き、その結果成果が生まれれば生活が成り立つ、という流れだったため、「働く」ということをあまり考えたことがないですね。
熊田:「働く」というとあまり考えが及ばないのですが、今の仕事に関しては知的好奇心を刺激され、好きなことを出来ているので、生きていくため、という以上の意味を感じています。今まで知らなかったことを知れるので、毎日楽しく新鮮です。
―最後に、学生へメッセージをお願いします
土佐:最近だと、みんなでわいわいと勉強する風潮がある気がしますが、勉強とは本来一人でないとできないことです。まず重要なのは、一人で自分の考えを持つことだと思います。社会のことや世の中のことにまず反応できるのは勉強する時間もある学生だと思いますので、本を読むなどして「一人でする勉強」という意味をきちんと考えて欲しいです。