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(過去記事)青葉山で講演会開催 ~海に関する教育の普及 目指す~

 「海をはかる~海洋観測と私たちの暮らし~」が3月26日、青葉山キャンパスの青葉サイエンスホールにて開催された。小学生から高齢者まで幅広い年代の市民が参加し、海に関する講演に耳を傾けた。




 冒頭に理学研究科の須賀利雄教授が挨拶し、「日本は海に囲まれているが小、中、高で海に関して学ぶ機会がほとんどない」と述べ、海に関する教育の普及を進めたいと講演会の趣旨を説明した。

 始めに国際アルゴ計画ディレクターのハワード・フリーランドさんが登壇し、アルゴ計画について紹介した。アルゴ計画とはアルゴフロートという観測ロボットを世界中の海に配置し、海の塩分や温度などを網羅的に観測することで海洋に関する研究のデータセットを提供する計画のこと。現在では約4000のフロートが配置されている。

 2番目に仙台管区気象台の中村辰男さんが、船舶で海の観測をしていた経験を踏まえて海と気象との関係を説明した。次に水産総合研究センターの奥西武さんが、東北や北海道の水産資源の実情についてサンマを例に解説した。

 講演の合間にはミニ質問コーナーが設けられ、参加者の質問に講演者がユーモアを交えてわかりやすく説明し、講演会は和やかな雰囲気の中で行われた。

 講演会の最後には参加者からの疑問について、海洋専門家の5人のパネリストが意見を述べた。「アルゴ計画は震災にどんな貢献をしているか」という疑問についてフリーランドさんは「海洋表層の水温分布が精密に把握できるのでハリケーンの予測が正確なっている」とアルゴ計画の成果を説明した。他にも多くの疑問が寄せられ、参加者は海に関する知識を深めた。
講演会 9188088502807645648
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