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【紀行】ロシア紀行 ~悠久の歴史を求め モスクワ編~

 夏休みも折り返しに入った9月初め、私はロシアに11日間、一人旅へ向かった。訪問都市は主にモスクワとモスクワから北へ1000kmほど離れた位置にあるサンクトペテルブルク。「なぜロシアへ?」と問われれば理由はいくつかあるが、第一には高校のころ世界史の授業で見たワシリー大聖堂を見に行くためだ。ワシリー大聖堂はロシアの象徴として見かけることも多いカラフルな玉ねぎ型屋根の聖堂だ。高校のころ世界史の資料集でこの聖堂を見た私はロシアという国から到底イメージがつかない聖堂のカラフルさに衝撃を受けた。いつの日か実物を見に行きたいと思い、ついに実現したのであった。







 成田空港から約10時間のフライトを経てモスクワ郊外の空港に到着した。入国審査が厳しいと聞いていたが、係員のおばさんはあくびをし、隣にいる同僚と談笑しながらの対応で「これが旧社会主義国かあ」と驚きながらの入国であった。空港からはモスクワ中心部への列車が出ており、それに乗り予約したホテルへ向かった。モスクワ中心部の駅であるベラルーシ駅に降り立つと冷たい雨が降っていた。ここから歩いてホテルに向かう。少々迷いつつも何とかホテル付近に到着したものの細かい場所が分からず、通りがかったカップルらしき二人組に道を聞いてみる。すると女性のほうが日本に留学したことがあるらしく日本語を流暢に話せ、ホテルに電話まで掛けて案内をしてくれた。異国で一人道に迷っていた私には奇跡的なありがたい出会いであった。1日目はこうして何とかホテルに到着することができ終了した。ちなみに私が泊まったホテルは1泊2000円と格安であったがクレムリンや赤の広場まで徒歩10分ほどとアクセスは抜群であった。ただホテルのスタッフに「Bath」という英語さえ通じないのは呆然とした。

 2日目はクレムリン、赤の広場、そして赤の広場内部にあるワシリー大聖堂というモスクワの最中心部へ向かう。最初にクレムリンに向かうことにした。クレムリンは城塞を意味し、内部には聖堂や大統領府などがある。イワン雷帝が眠っている棺、ソ連時代に党大会に使われた建物などもあり、深呼吸をするとひんやりとした朝の空気とともにロシアの悠久の歴史まで吸い込んだ気分となった。次に赤の広場に向かうとやはりロシアの観光の中心、活気がある。至る所に観光客、土産物売りがいる。赤の広場に入るとワシリー大聖堂があり、圧倒的な存在感から身が震える思いがした。その装飾の派手さから周囲の雰囲気とはなじんでいないが、それにより神々しさを増しているようだった。

 モスクワにはその後4日間ほど滞在した。紹介したクレムリン、赤の広場以外にも素晴らしい場所はたくさんある。トレチャコフ美術館でロシア美術鑑賞、モスクワ音楽院でクラシック鑑賞、モスクワ中央軍事博物館などの博物館で歴史探訪など楽しみは豊富だ。もちろん食事もおいしい。ロシア料理以外にもジョージア料理、ウクライナ料理なども楽しむことができる。海外旅行の選択肢としてロシアがあげられることは少ない。だからこそ希少な経験を求めロシアへの旅行はいかがだろうか。サンクトペテルブルクへの旅行記は来月号へ続く。
紀行 6382496409737765593
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