【ネタ記事】実録!幸福探究記 ~幸せにお金は必要なのか~
https://ton-press.blogspot.com/2016/12/blog-post_24.html
今私の願い事がかなうならばお金がほしい。この多くの大学生の意見は我々が幸せを追い求める以上当然だろう。いや、金銭なしでは幸福になれないと考えてしまうのは資本主義に染まった我々の悪癖ではないか。そんな誰もが抱く素朴な疑問を、実証を重んじる報道部が検証してみた。2日間をかけて、金銭で得る幸せと無料で得られる幸せの大きさを比べるのだ。
1日目は豪遊にチャレンジ。予算は宮城県の最低賃金である748円に15時間をかけた1万1220円と設定し、この範囲内で楽しむ。今回の実験は遊びに慣れた部員Eの指導のもとで行われた。9時に某県某市某駅ステンドグラス前に集合した筆者とEは松島へと向かう。松島の海をめぐる遊覧船のチケットを1500円で購入するも、出航までは40分以上の余裕がある。そこで、目に付いた円通院を300円で拝観することに。辺り一面の紅葉と石庭に見とれていると40分の待ち時間は瞬く間に過ぎ去った。後ろ髪を引かれながらも船へ乗り込む。
風光明媚で知られるだけあり、海に浮かぶ島はどれもユニークな形をしており、Eのインスタグラムフォルダを大いに潤わせた。時刻が12時を過ぎ、空腹を覚えた我々は食事をどこで摂るべきか検討を始めた。食事は大きな散財チャンスなのでゆるがせにできない。厳正な審査の結果、海鮮料理屋に入店。メニューを眺め回し一番高価なカキの定食を注文する。定食は目を見張るほどの豪華さで、味も文句なし、わさびの刺激とあいまって筆者の目には涙が浮かんだ。
松島探訪を終えた筆者はEの発案で、慣れないカラオケボックスへ向かった。フリータイムの値段を見ると存外安い。これでは豪遊にはならないとがっかりしていると、様々なオプションを付けられ値段が膨れ上がるので筆者は腰を抜かした。芦田愛菜とHIKAKINと日本海軍が混在する不思議な空間を抜け出ると、夕食の時間となっていた。一日の締めを飾るのに相応しい食べ物である焼肉を堪能して一日目は終了。
2日目、7時半に目覚まし時計を止めた筆者は二度寝の快楽を味わうために目を閉じる。2時間の後に、無料でも快楽を得られると確信した筆者が足を運んだのは、本学川内南キャンパスにある植物園だ。受付でもらったパンフレットを見ると、望洋台というスポットがあるという。「望洋台」―洋を望む台―なんとも素敵な名前ではないか。タヌキなどの動物を探しつつ急な勾配の坂をのぼり望洋台に到着した。海と山を一望できるとはなんとも贅沢ではないか。
「えぇ! 海がないじゃん!」
度重なる環境破壊の結果とうとう世界中の海が干上がってしまったのだろうか。いや、そうではない。開園以来成長をつづけた木々が海を見えなくしたのだ。半径100メートル以内に哺乳類は自分だけという異空間を抜け出る。
次なる目的地は「かまぼこの国笹かま館」。施設には無料で利用できる美術館も含まれている。展示品は全て藤城清治氏の作品でありメルヘンな世界観が特徴だ。さらにかまぼこづくり体験が500円で出来るらしいので部員Kと体験することに。無料で楽しむという趣旨はどこへ行ったのだ、という読者の怒りの声が聞こえてきそうだが千の位で四捨五入すれば0円なのでご容赦いただきたい。それはともかく、魚のすり身をこね、無心でかまぼこの形にする。わずか30分ほどで自分が作ったかまぼこの出来上がりだ。Kと二人で出来立てのかまぼこを頬張る。そうこうしているうちに日も暮れてきたので、ブックオフで立ち読みをし、2日目も終了。
……皆様の目にはどちらの方が幸せな一日に映っただろうか。公正な判断を下してほしい。
1日目は豪遊にチャレンジ。予算は宮城県の最低賃金である748円に15時間をかけた1万1220円と設定し、この範囲内で楽しむ。今回の実験は遊びに慣れた部員Eの指導のもとで行われた。9時に某県某市某駅ステンドグラス前に集合した筆者とEは松島へと向かう。松島の海をめぐる遊覧船のチケットを1500円で購入するも、出航までは40分以上の余裕がある。そこで、目に付いた円通院を300円で拝観することに。辺り一面の紅葉と石庭に見とれていると40分の待ち時間は瞬く間に過ぎ去った。後ろ髪を引かれながらも船へ乗り込む。
風光明媚で知られるだけあり、海に浮かぶ島はどれもユニークな形をしており、Eのインスタグラムフォルダを大いに潤わせた。時刻が12時を過ぎ、空腹を覚えた我々は食事をどこで摂るべきか検討を始めた。食事は大きな散財チャンスなのでゆるがせにできない。厳正な審査の結果、海鮮料理屋に入店。メニューを眺め回し一番高価なカキの定食を注文する。定食は目を見張るほどの豪華さで、味も文句なし、わさびの刺激とあいまって筆者の目には涙が浮かんだ。
松島探訪を終えた筆者はEの発案で、慣れないカラオケボックスへ向かった。フリータイムの値段を見ると存外安い。これでは豪遊にはならないとがっかりしていると、様々なオプションを付けられ値段が膨れ上がるので筆者は腰を抜かした。芦田愛菜とHIKAKINと日本海軍が混在する不思議な空間を抜け出ると、夕食の時間となっていた。一日の締めを飾るのに相応しい食べ物である焼肉を堪能して一日目は終了。
2日目、7時半に目覚まし時計を止めた筆者は二度寝の快楽を味わうために目を閉じる。2時間の後に、無料でも快楽を得られると確信した筆者が足を運んだのは、本学川内南キャンパスにある植物園だ。受付でもらったパンフレットを見ると、望洋台というスポットがあるという。「望洋台」―洋を望む台―なんとも素敵な名前ではないか。タヌキなどの動物を探しつつ急な勾配の坂をのぼり望洋台に到着した。海と山を一望できるとはなんとも贅沢ではないか。
「えぇ! 海がないじゃん!」
度重なる環境破壊の結果とうとう世界中の海が干上がってしまったのだろうか。いや、そうではない。開園以来成長をつづけた木々が海を見えなくしたのだ。半径100メートル以内に哺乳類は自分だけという異空間を抜け出る。
次なる目的地は「かまぼこの国笹かま館」。施設には無料で利用できる美術館も含まれている。展示品は全て藤城清治氏の作品でありメルヘンな世界観が特徴だ。さらにかまぼこづくり体験が500円で出来るらしいので部員Kと体験することに。無料で楽しむという趣旨はどこへ行ったのだ、という読者の怒りの声が聞こえてきそうだが千の位で四捨五入すれば0円なのでご容赦いただきたい。それはともかく、魚のすり身をこね、無心でかまぼこの形にする。わずか30分ほどで自分が作ったかまぼこの出来上がりだ。Kと二人で出来立てのかまぼこを頬張る。そうこうしているうちに日も暮れてきたので、ブックオフで立ち読みをし、2日目も終了。
……皆様の目にはどちらの方が幸せな一日に映っただろうか。公正な判断を下してほしい。