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【CD評】「ジギー・スターダスト」 デヴィット・ボウイ

 「小説のようなアルバム」と知人に勧められ、このアルバムを聴いた。なるほど、言い得て妙だ。1曲目の「Five Years」を聴き始めた瞬間から、傑作小説を無我夢中で読み進めるように、38分37秒のアルバムが描き出す世界へのめり込んでいった。




 「ジギー・スターダスト(原題:The Rise and Fall of Ziggy Stardust and the Spiders from Mars)」はイギリスのミュージシャン、デヴィット・ボウイが1972年に発表した5作目のアルバム。人類の滅亡まであと5年となった地球を舞台に、異星人「ジギー」がロックスターとして成功し、没落するまでを描いたコンセプトアルバムだ。

 一番の魅力は、何と言っても各曲の完成度の高さだろう。「Five Years」の歌詞、「Starman」の高揚感、「Lady Stardust」のピアノ、「Rock N Roll Suicide」の絶叫。どれ一つとっても素晴らしく、何一つ欠けてはいけない。1秒1秒に確かな意味が込められている。

 統一感があり、壮大で、切なく、ノスタルジックで、格好よく……。様々な形容詞を連立して組み合わせなければ、このアルバムを表現することはできないだろう。それほどに多彩な楽曲が収録されている。

 デヴィット・ボウイは今年1月に肝臓がんで逝去した。死してなお、彼が放った「異星人」の最高傑作は私たちの心を打ち続ける。そして、これからも。
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