【ネタ記事】野菜100%ジュースを作る ~真の報道部員を目指して~
https://ton-press.blogspot.com/2017/10/100.html
報道部に入部して5ヵ月が経った。「そろそろネタ記事書いてみたいなぁ」と思いながら、ぼんやりテレビを見ていた土曜の昼。某人気番組の罰ゲームで、あまりの苦しさに顔を歪め、声を張り上げるお笑い芸人。彼が飲み干していたのは、ゴーヤ100%ジュース。「これだ……」と筆者はひらめいた。体を張らずして東北大学学友会報道部員と呼べるのか、いや、呼べない。
9月某日。この日部室に集まった4人は、きしくも全員1年生。それぞれが野菜を持ち寄り、和やかな雰囲気のまま準備にとりかかる。しかしこの時、我々は予期していなかった。想像を絶する苦しみが待ち受けていることを。戦友たちと共に、真の報道部員となるべく、野菜ジュースとの戦いの幕が上がったのであった。
●にんじんジュース
野菜ジュースの作り方はいたってシンプル。細かく切った野菜と水適量をミキサーで混ぜる。これで完成。
まずはにんじんジュースから。期待値が低かったため、まだおいしく感じられた。しかし、顔をしかめる部員が一人。平然とにんじんジュースを飲む他の部員が信じられないといった様子のM。「もうすでに帰りたい」と言いながらも、完「飲」した。
●もやしジュース
とにかく生臭い。これ以後、野菜ジュースの臭気に苦しめられることになる面々であったが、振り返ればこのもやしジュースがジャブ代わりといったところであろう。ポン酢の偉大さを身に染みて感じた筆者であった。
●ほうれん草ジュース
THE青汁、といった見た目。一瞬身構えたものの、見た目に反して味はまろやかで飲みやすかった。おそらく各人の舌が麻痺し始めたのであろう。しかし今まで順調に飲み干していたNの口には合わなかった様子。好き嫌いが分かれるようだ。
●きゅうりジュース
ほうれん草ジュースよりも飲みやすい。これが一番マシだという意見が多かった。勢いづいた面々は、まるでのどの乾いた旅人のごとく、ぐびぐびとコップをあおる。しかし、トイレから戻ってきたMによると部室脇の階段の方にまで臭気が漂っていたらしい。
●玉ねぎジュース
ここから本当の試練が始まる。まずい、生臭い、そして辛い。大方の予想を越える辛さ。口に含んだ途端むせる部員が続出した。筆者とMは今までにない苦悶の表情を浮かべる。しかし裏を返せば、辛いもの好きには嬉しいかもしれない。いや、そういう次元ではないか。
●ニラジュース
おそらくどの野菜ジュースの原材料を見ても、ニラが含まれているものはないだろう。それぐらい臭いがきつかった。しかし、玉ねぎよりは飲みやすかった。Kは「ニラ本来の味がした」と、まるでグルメリポーターのようなコメント。一方、Mは苦しさのあまり言葉を発することがなかった。ちなみにニラジュースのせいで、筆者は翌日ひどい口臭に悩ませられた。
●ゴーヤジュース
ついにやってきたゴーヤジュース。思えばここから全てが始まった。感慨深くミキサーをかける。完成したそれをコップに注ぐが、意外にも臭いはない。今までの苦労を惜しみながら「乾杯」の掛け声とともにコップを合わせる。中身を口に含んだ、その時である。今までにない苦味が4人を襲った。加えてごつごつした果肉が、飲み下そうとするのを邪魔する。一気飲みにこだわってきた男気溢れるNもひと苦労。部室はまさに地獄絵図。しかし、ここで負けてはならない。少しずつではあるが飲み下していく。そしてついに、このネタ記事を企画した筆者の一口を残すのみとなった。押し寄せる感動と共に、ごくり。こうして我々の挑戦は終わった。
およそ3時間に渡る激闘を終え、疲労困憊した我々は口直しにラーメン屋へと向かった。店内に満ちた豚骨スープの匂いが、疲れ切った五臓六腑に染みわたる。そして、4人が待ち望んだラーメンが運ばれてきた。一瞬、全員の顔が凍り付く。濃厚なスープの上にはキャベツ、ネギ、そしてほうれん草が、熱い湯気に揺らめいているのだった。
9月某日。この日部室に集まった4人は、きしくも全員1年生。それぞれが野菜を持ち寄り、和やかな雰囲気のまま準備にとりかかる。しかしこの時、我々は予期していなかった。想像を絶する苦しみが待ち受けていることを。戦友たちと共に、真の報道部員となるべく、野菜ジュースとの戦いの幕が上がったのであった。
●にんじんジュース
野菜ジュースの作り方はいたってシンプル。細かく切った野菜と水適量をミキサーで混ぜる。これで完成。
まずはにんじんジュースから。期待値が低かったため、まだおいしく感じられた。しかし、顔をしかめる部員が一人。平然とにんじんジュースを飲む他の部員が信じられないといった様子のM。「もうすでに帰りたい」と言いながらも、完「飲」した。
●もやしジュース
とにかく生臭い。これ以後、野菜ジュースの臭気に苦しめられることになる面々であったが、振り返ればこのもやしジュースがジャブ代わりといったところであろう。ポン酢の偉大さを身に染みて感じた筆者であった。
●ほうれん草ジュース
THE青汁、といった見た目。一瞬身構えたものの、見た目に反して味はまろやかで飲みやすかった。おそらく各人の舌が麻痺し始めたのであろう。しかし今まで順調に飲み干していたNの口には合わなかった様子。好き嫌いが分かれるようだ。
●きゅうりジュース
ほうれん草ジュースよりも飲みやすい。これが一番マシだという意見が多かった。勢いづいた面々は、まるでのどの乾いた旅人のごとく、ぐびぐびとコップをあおる。しかし、トイレから戻ってきたMによると部室脇の階段の方にまで臭気が漂っていたらしい。
●玉ねぎジュース
ここから本当の試練が始まる。まずい、生臭い、そして辛い。大方の予想を越える辛さ。口に含んだ途端むせる部員が続出した。筆者とMは今までにない苦悶の表情を浮かべる。しかし裏を返せば、辛いもの好きには嬉しいかもしれない。いや、そういう次元ではないか。
●ニラジュース
おそらくどの野菜ジュースの原材料を見ても、ニラが含まれているものはないだろう。それぐらい臭いがきつかった。しかし、玉ねぎよりは飲みやすかった。Kは「ニラ本来の味がした」と、まるでグルメリポーターのようなコメント。一方、Mは苦しさのあまり言葉を発することがなかった。ちなみにニラジュースのせいで、筆者は翌日ひどい口臭に悩ませられた。
●ゴーヤジュース
ついにやってきたゴーヤジュース。思えばここから全てが始まった。感慨深くミキサーをかける。完成したそれをコップに注ぐが、意外にも臭いはない。今までの苦労を惜しみながら「乾杯」の掛け声とともにコップを合わせる。中身を口に含んだ、その時である。今までにない苦味が4人を襲った。加えてごつごつした果肉が、飲み下そうとするのを邪魔する。一気飲みにこだわってきた男気溢れるNもひと苦労。部室はまさに地獄絵図。しかし、ここで負けてはならない。少しずつではあるが飲み下していく。そしてついに、このネタ記事を企画した筆者の一口を残すのみとなった。押し寄せる感動と共に、ごくり。こうして我々の挑戦は終わった。
およそ3時間に渡る激闘を終え、疲労困憊した我々は口直しにラーメン屋へと向かった。店内に満ちた豚骨スープの匂いが、疲れ切った五臓六腑に染みわたる。そして、4人が待ち望んだラーメンが運ばれてきた。一瞬、全員の顔が凍り付く。濃厚なスープの上にはキャベツ、ネギ、そしてほうれん草が、熱い湯気に揺らめいているのだった。