読み込み中

【映画評】「ランボー」 Ted Kotcheff監督 / Sylvester・G・Stallone主演 1982年公開

 みなさんは自分の存在を証明できるものがあるだろうか。自分の存在は例えば学校やサークルで友達と喋ったり、アルバイトで人の役に立ったりすることで証明できるだろう。では、自分の存在を証明できなくなってしまったら、どんなことを感じ、どんな行動を取るのだろうか。




 今回筆者が紹介する映画は「ランボー」。1982年に公開された、言わずと知れた大俳優シルベスター・スタローンの代表作である。ベトナム戦争終結後、敗戦という汚名とともに帰還した兵士、ランボーが流れ着いた街で保安官に迫害され、復讐するという物語である。

 一人の兵士として懸命に戦いながらも、戦争に負けてしまうことで男は地位、名誉、そして友人まで失い、失意と共に孤立していく。戦うことでしか自分の存在を証明できなかった男が復讐という戦いで得たものは何か。一人の男の生き様を、是非その目で確かめてほしい。

 「ランボー」シリーズは後に第4作まで製作される。しかし、最初の作品である「ランボー」はその中でも異色な内容になっている。他の作品ではランボーが悪人たちをバッタバッタと成敗する爽快アクションだが、第一作は派手なアクションに加えて帰還兵ランボーの内面をしっとりと描写している。もし今作を見て、ランボーシリーズに興味が出たなら他の作品を見て、もう一度、1作目のランボーを見てほしい。さらに感動することができるはずだ。
文芸評論 6656258019590207187
ホーム item

報道部へ入部を希望する方へ

 報道部への入部は、多くの人に見られる文章を書いてみたい、メディアについて知りたい、多くの社会人の方と会ってみたい、楽しい仲間と巡り合いたい、どんな動機でも大丈夫です。ご連絡は、本ホームページやTwitterまでお寄せください。

Twitter

Random Posts