【ゲーム評】「シヴィライゼーション5」 PC専用ゲーム

　今地球には多くの国家が存在している。一つひとつの国には領土があって、国民がいて、統治者がいる。周りには別の国があって、さまざまな駆け引きをしながら共存している。そんな国を自分で作ってみたいと思ったことはないだろうか。その夢をかなえてくれるゲームが「シヴィライゼーション5」だ。




　このゲームではプレイヤーは国の指導者となり、自分だけの国家を運営して世界の頂点に立つことが目的だ。操作できる指導者は、例えば織田信長やビスマルクなどの実在した歴史上の偉人たち。織田信長を選べばプレイヤーが運営する国家は日本になり、侍などの国に応じた特殊なユニットを使うことができる。

　ゲームの始まりは古代。ランダムに生成された広大なマップの中で、都市をつくることができるユニット、開拓者を与えられた状態でのスタートだ。開拓者を使って設置した一つの都市から自分の国をどんどん大きくしていくのはえも言われぬ満足感がある。

　また、このゲームの面白い所は勝利、つまり世界の頂点に立つ方法が複数あることだ。多くの軍隊を作って他国を侵略し、世界の覇権を取る「制覇による勝利」。科学技術の研究に注力し、ロケットの打ち上げによって世界に科学力を誇示する「科学による勝利」。他国との交渉で優位に立ち。世界議会で指導者となる「外交による勝利」など、プレイスタイルによってさまざまな勝利を収めることができる。

　混沌としている現代の世界状況。これを少しでも体験することができるこのゲームをプレイしてみてはいかがだろうか。