【ネタ記事】108本バッティングに挑む ~煩悩を打ち払え!~
https://ton-press.blogspot.com/2017/12/108.html
2017年も終わりを迎えようとしている。そして一年を振り返るまもなく2018年のスタートだ。新年を迎えるにあたって皆さんはどう過ごすのだろうか。紅白歌合戦を見たり、年越しそばを食べたり初日の出を見に行ったりする人もいるだろう。
その中に除夜の鐘を聞きに行くという人はいるだろうか。除夜の鐘とは12月31日の深夜0時頃に寺院の鐘を108回撞く行事のことである。この108回というのは煩悩の数を表しており、その数だけ鐘を撞くことで煩悩を追い払おうという意味を持っている。しかし、108を優に超える煩悩を抱える筆者は「大晦日の108回じゃ足りない! 足りない分は自分で鐘を鳴らしてやる!」。そう意気込んで部員Mをつれて部室を飛び出した。
たどり着いた場所は仙台市某所のバッティングセンター。ここで108の快音を響かせることで煩悩を追い払うのが今回の目的だ。まずは90キロの速球のケージに入る。実は小学生の時に野球経験のある筆者。最初はスピードについていけなかったものの、徐々に感覚を思い出し、快音を響かせ煩悩を振り払っていく。
次に90キロの変化球を選択。変化球なんて打ったことのない筆者は先ほどとは打って変わり空振りを繰り返す。「この煩悩はなかなか消えてくれないな……!」対策を考えた筆者は左打席に立つ。実は両打ちであった筆者。球の出所が見やすくなりようやくちょろちょろと動く煩悩を捉えることに成功する。「煩悩退散、煩悩退散……」その一心でバットを振り続ける。
その後は90~110キロを中心に煩悩を振り払いまくった。そして残す煩悩はあと七つ。最後まで残った煩悩だけに振り払うのは容易ではない。「この煩悩を追い払うにはあそこしかないな」。筆者は150キロのケージに歩みを進める。もちろん150キロの球なんて見たこともない筆者。不安と恐怖を抱えながら打席に立つ。ピッチングマシンから球が放たれる。
――一瞬だった。球が放たれたと思った瞬間には既に球は後ろのネットに吸い込まれていた。あまりの球の速さに腰を抜かす始末だ。苦肉の策でバントを試みるも全く当たらない。「このままでは煩悩を振り払えない。やけくそだ!」と球が放たれる前に振り始めるヤケクソ打法を取った筆者。すると、奇跡的にバットが球を捉えたではないか。
その後もなかなか前には飛ばないものの、球にかすらせることができた。これを快音を響かせたと捉えて良いのかはさておき、いよいよ108個目の煩悩を振り払うときが来た。マシンから放たれる球、よりも早く振り始める筆者。結果は――バットがボールをかすめた、快音とはとても言いがたい音がバッティングセンターに響き渡った。筆者の胸中に「恥」という煩悩が残った。これは12月31日の本物の除夜の鐘で振り払おう。
その中に除夜の鐘を聞きに行くという人はいるだろうか。除夜の鐘とは12月31日の深夜0時頃に寺院の鐘を108回撞く行事のことである。この108回というのは煩悩の数を表しており、その数だけ鐘を撞くことで煩悩を追い払おうという意味を持っている。しかし、108を優に超える煩悩を抱える筆者は「大晦日の108回じゃ足りない! 足りない分は自分で鐘を鳴らしてやる!」。そう意気込んで部員Mをつれて部室を飛び出した。
たどり着いた場所は仙台市某所のバッティングセンター。ここで108の快音を響かせることで煩悩を追い払うのが今回の目的だ。まずは90キロの速球のケージに入る。実は小学生の時に野球経験のある筆者。最初はスピードについていけなかったものの、徐々に感覚を思い出し、快音を響かせ煩悩を振り払っていく。
次に90キロの変化球を選択。変化球なんて打ったことのない筆者は先ほどとは打って変わり空振りを繰り返す。「この煩悩はなかなか消えてくれないな……!」対策を考えた筆者は左打席に立つ。実は両打ちであった筆者。球の出所が見やすくなりようやくちょろちょろと動く煩悩を捉えることに成功する。「煩悩退散、煩悩退散……」その一心でバットを振り続ける。
その後は90~110キロを中心に煩悩を振り払いまくった。そして残す煩悩はあと七つ。最後まで残った煩悩だけに振り払うのは容易ではない。「この煩悩を追い払うにはあそこしかないな」。筆者は150キロのケージに歩みを進める。もちろん150キロの球なんて見たこともない筆者。不安と恐怖を抱えながら打席に立つ。ピッチングマシンから球が放たれる。
――一瞬だった。球が放たれたと思った瞬間には既に球は後ろのネットに吸い込まれていた。あまりの球の速さに腰を抜かす始末だ。苦肉の策でバントを試みるも全く当たらない。「このままでは煩悩を振り払えない。やけくそだ!」と球が放たれる前に振り始めるヤケクソ打法を取った筆者。すると、奇跡的にバットが球を捉えたではないか。
その後もなかなか前には飛ばないものの、球にかすらせることができた。これを快音を響かせたと捉えて良いのかはさておき、いよいよ108個目の煩悩を振り払うときが来た。マシンから放たれる球、よりも早く振り始める筆者。結果は――バットがボールをかすめた、快音とはとても言いがたい音がバッティングセンターに響き渡った。筆者の胸中に「恥」という煩悩が残った。これは12月31日の本物の除夜の鐘で振り払おう。