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【ネタ記事】新年運試し! おみくじ検証してみた

 おみくじ。それは書かれていることによって人間を左右させるものである。特に「大吉」「凶」などの運勢には目が向く。しかし、今回我々が注目するのは運勢ではなくその隣に書いてある文面。ここから書かれているのは「おみくじの文面に振り回された男」の物語である。




 1月某日、筆者は大崎八幡宮へ初詣に行った。お参りした後、おみくじを引いた。結果は「大吉」。思わず狂喜乱舞する筆者。いや、注目するのはそこではないでしょ。気を取り直しておみくじに書いてあることを確認。おみくじには運勢のほかに「商売(あきない)」、「恋愛」などの項目ごとにそれぞれ一言書かれている。果たしてここに書いてあることは当てにできるのか。物理的・生物学的・金銭的・状況的に可能なものを聖地に赴いて検証する。

 最初に検証する項目は「待人(まちびと)」。おみくじには「きます」と書かれている。筆者が向かったのは「ディズスト前」。「ディズスト前」とは「ディズニーストア仙台東映プラザ店の前」の略称である。大通りに面し繁華街に近いことから学生、社会人問わず待ち合わせ場所に使う「待人の聖地」なのだ。ここで30分ほど待ち、知り合いに声を掛けられるか検証する。

 「まあ、誰か来るでしょ」と舐めてかかる筆者。しかし――開始から10分経ったのに誰も来ない。時間は15時45分。4限がある人は講義を受けており、知り合いが来る可能性は低くなっているのだ。結局、30分間待っても誰も来なかった。挙げ句の果てに雨が降り出し、風も強くなりと散々な目に遭った。「ああ、これが大吉なのか……」と肩を落とす筆者であった。

 次に検証するのは「旅行(たびだち)」。「利益あり 行きて吉」と書かれている。筆者は「仙台駅」に向かった。ここは各地からの路線が乗り入れており、多くの旅人が使う「旅行の聖地」なのだ。どこに行こうか悩んでいる筆者の目に「山形」の文字が。「行こう」と決めた筆者は電車に乗り込んで山形へ向かった。

 約1時間20分かけて山形駅に到着。駅を散策するとラーメン屋を発見。夕飯時で空腹だった筆者はその店に入ることにした。出てきたラーメンは具がたくさんのっており、いいにおいがした。とても美味しい。幸せな気分になった。まさに「利益あり 行きて吉」な旅行だった。

 最後に検証するのは「失物(うせもの)」。おみくじによると「おそくてもでる」。さっそく「自分の部屋」に向かった。ここでなくなった物は数え切れないほどあると言われる「失物の聖地」なのだ。ここでなくしたものが出てくるか検証する。

 捜索開始から1時間、ついに一つ目のなくし物が発見される。先月なくした手袋である。さらに数分後、夏休みになくしたクリアファイルの束を発見。最終的に計6点のなくし物が発見された。「これが大吉の力か。わーい!」と大はしゃぎする筆者であった。

 検証の結果、おみくじに書かれていたことはある程度当てにできるという結論に至った。最後におみくじについてネットで調べたことを簡潔に述べる。おみくじは吉凶だけではなく、書かれた内容をよく理解してそれからの生活に生かしていくことが大事だとされている。要するにおみくじは「神様からのアドバイス」なのである。書かれていることは大切に読んでほしい。

 本当の最後にどうしても神様へ伝えたいことがある。「今回は神様を疑うようなことをして申し訳ございませんでした。どうかお許しを……」
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