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【ネタ記事】麻田真央凱旋 爽やかに ~大声の呼びかけ響くパレード~

 筆者は先日行われた羽生結弦選手の優勝パレードに行かなかったが、その熱気はテレビ越しでも十分に伝わってきた。パレードに駆け付けたファンはなんと10万8千人。羽生君のような大スターは違うなあ、運営もさぞかし大変だろうなとたわいもないことを思っていたその時、本学に在籍するかのアイススケーターのことが私の頭をよぎった。




 彼の名は麻田真央。3月に行われた小規模のスケート大会で5回転ジャンプを決めて世界記録を更新して優勝した本学理学部に在籍するスーパースターだ。今年のエイプリルフール号で報道部は彼への独占インタビューも行っている。

 彼の世界記録更新パレードを行えばきっとたくさんの人が来てくれるのではないか。そこで筆者はイベント運営責任者して早速彼にアポイントメントを取った。メールをしてみるとすぐに返信が来た。「実験で忙しいですがその後であればいつでも大丈夫です」。こうして麻田真央パレードの開催が決定した。

 4月26日。曇天の中、理学部合同棟の前で麻田さんが来るのを待つ。果たして本当にうまくいくのだろうか。初めてのパレード運営に不安がよぎる中、ようやく麻田さんが到着。実験後で少し表情に陰りがあるように見受けられるが、まあ遠目からなら誰も気づかないだろう。

 「こんにちはー!」。周りの人の注意を引こうと大きな声で呼びかける。「麻田真央です! よろしくお願いします」。なんだか選挙活動しているみたいだなと思いながら筆者も大きな声で呼びかける。しかし我々がいくら大きな声で呼びかけてもすれ違う人たちは気づいてくれない。たまに気づいてくれる人がいても、彼らは何かまずいものでも見てしまったように顔をしかめて過ぎ去っていく。僕たちは怪しい者ではありませんよ。そう思いながら必死に呼びかけを行う。無為な時間が過ぎていく。結局掃除のおばさんが苦笑いをしてくれただけでほとんど人は集まらなかった。

 やっぱり羽生君と麻田さんではビジュアルが違いすぎるのだろうか……。いやいや事実でもそんなことは言ってはいけない。それに運営者として反省すべき点もたくさんあった。もっとパレードの宣伝をすべきだったのかもしれない。

 一方麻田さん本人は意外にも前向きな姿勢を示してくれた。「スケート界の中で有名になっていくにはまだまだ結果が少なすぎます。羽生君や宇野君に追いつくためにももっと練習しなければ」。東北大学のスーパースターは違うなあ。あらためて彼の器に感服した筆者である。

 こうして初めてのパレード運営は幕を閉じた。なお筆者と麻田真央って同一人物だろという意見は受け付けない。
ネタ記事特選 5158957459818158888
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