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【さぁくるどうでしょう】(28)―ふぁるさふぁるさ

 昨年10月に正式に認可されたサークル「ふぁるさふぁるさ」。サークル名の由来は、アラビア語で「哲学」という意味を持つ「ファルサファル」。「文理の融合」という理念のもと、15人のメンバーが学問の面白さを追求することを目的として活動している。



 団体として発足したのは2年前の7月ごろ。野家啓一・元総長特命教授の講義後、数人で雑談をしているときに「自由な議論ができるこの雰囲気を東北大に残したい」と思った現代表・榎本順一さん(理・3)を中心として結成された。活動内容は、哲学的談義、読書会、勉強会の三つだ。どの活動も「教養とは何か」や「大学の果たす役割とは何か」のように簡単には答えが出ない問いをテーマとし、メンバーが自由に意見を出し合って議論していく。自主性を大切にし、問いの設定から議論の展開まで、全てメンバーが考えて自由に行うので、「考える力」が養われる。

 榎本さんは、「自分の専門分野ばかり研究していると息が詰まる時もある。そんな時に映画論や経済論など、専門とあまり関係が無いような話を聞くと良い息抜きにもなるし、新たな考え方も得られる」と語る。ふぁるさふぁるさには、経済学部や工学部、理学部といったようにさまざまな学部の人が在籍しているため、異なる分野の考え方に接する機会に恵まれているという。

 今後の活動としては、現在行っているものの他に、本学教授の研究室を訪問しての対話を予定している。また、サークル部室棟Ⅱにある部室には、哲学や経済など多様なジャンルの本が置いてあるため、自分の見識を深めることができる。定期的な活動以外にも、問いを思い付いたら部室にいる部員と自由に話し合うことも可能だ。

 「東北大は授業以外で能動的に勉強をする場が少ないので、そういった場の先駆けになることができれば」と榎本さん。今後の活動の展開に期待がかかる。
サークル活動 5825924521904325860
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