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【ネタ記事】あいみょんの歌詞を検証 ~そうだ、マリーゴールドになろう~

 筆者は先月某日、キク科マンジュギク属の一年草・マリーゴールドになろうと奮闘した。以下は、その記録である。


 なぜ筆者はマリーゴールドを目指したのか。それは編集長の「マリーゴールドになってみれば?」という一言がきっかけだ。筆者は、シンガー・ソングライターのあいみょんの曲「貴方解剖純愛歌 ~死ね~」に魅せられて、彼女のコンサートに応募し、見事当選した。コンサートに行く前にあいみょんの歌詞の世界観を体験しておくべきだというのが編集長の言い分だ。

 あいみょんの代表曲は「マリーゴールド」である。歌詞の一節に「麦わらの帽子の君が揺れたマリーゴールドに似てる」とある。これにちなみ、筆者は麦わら帽子をかぶり、さらに山吹色のシャツを着て、萩ホール前の広場に向かった。

 まずは広場の植え込みの前へ。同伴の部員たちに写真を撮ってもらう。麦わら帽子とシャツのおかげで、筆者は、どこからどう見てもマリーゴールドのはずである。しかし、部員の反応は薄い。マリーゴールドになりきれていないようだ。

 次に芝生に移動してパシャリ。青々と茂る草の中で凛と立つ、一本の黄色い花を頭の中に思い浮かべる。気持ちはマリーゴールドになりきっていた。だが、やはり部員たちは口々に「マリーゴールドに見えない」と言う。写真を確認すると、そこに写っているのはさわやかな好青年。筆者の中に眠っていた清潔感や透明感が存分に引き出された、とてもいい写真だ。満足しているのもつかの間。企画の趣旨を思い出し、再びマリーゴールドを目指す。

 続いてはタンポポやクローバーとのショットだ。小さい黄色と白の花々の中で、ひときわ輝く姿を想像する。今度こそ、マリーゴールドになれたはず。手応えを感じていた。しかし、部員の顔を見ると今にも吹き出しそうな表情。写真を見ると、タンポポとクローバーの間でうずくまる筆者が写し出されていた。目を細め、遠くから見ればきっと……。そんなごまかしも無駄だった。

 マリーゴールドになれない。なぜだ。あいみょんは、麦わら帽子をかぶればマリーゴールドに似ると言っているのに、どうして筆者は似ないのか。

 急にむなしさに襲われた筆者は芝生に寝そべった。厚く灰色の雲が空に横たわっている。筆者の心をさらに傷つけた。

 そこでふと気づく。芝生に寝転ぶなんて何年ぶりのことだろう。思いの外芝生は温かい。そして柔らかい。まるで、雲のような優しさだ。自然の優しさに包まれて、疲れが吹き飛んだ。

 マリーゴールドにはなれなかったが、自然の力を改めて感じることができた。スマートフォンとひたすらに、にらめっこする日々を過ごすうちに忘れていた自然の素晴らしさ。それを思い出せたのだから、マリーゴールドになれなくてもいいじゃないか。

 そう言い聞かせて家路に着く。テスト前の休日である。
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