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【被災地特集 in女川町】取材総括 ~町を歩いて、感じた復興の灯~

 来年3月11日、東日本大震災発生から10年という大きな節目を迎える。それを目前に控えた先月11日、我々は被災地・女川町を取材した。そこで目にしたのは、活気あふれる町の姿であった。



 今から5年前の2015年、女川町に震災後新たに作られた商店街「シーパルピア女川」は、従来の商店街とは一線を画す、おしゃれで開放感あふれるデザインが特徴的だ。数十店舗が軒を連ね、多くの観光客でにぎわいを見せていた。ショッピングを楽しむのはもちろん、お昼時には女川名物の海鮮丼をはじめとするグルメに舌鼓を打つ人々で、飲食店は満席であった。話を聞くと、新型コロナウイルス感染症流行の影響で、これでもコロナ流行前の半分ほどの客足であるとのこと。通常時の活気に満ちた様子が容易に想像される。


 そして気づいたことがある。それはこの商店街の店主たちの若さだ。聞くところによると、この商店街には、女川町外から来た若い世代の人の店が多くあるという。これは、商店街でお店を出した人が、「面白いところがある」と知り合いを連れてくる連鎖があるからだそうだ。それだけではない。新規出店のハードルを下げるため、「創業本気プログラム」という起業を支援する取り組みも行われている。新しいことにチャレンジできる環境づくり。それが血気盛んな若い世代を呼び込むのに大きく寄与しているのは想像に難くない。


 昔から店を構えていた人たちも、町を盛り上げようという気概に満ちており、新規に出店した人とも仲が良い。このためなのか、商店街の店はいずれも個性的でバラエティに富んでいるが、衝突している様子はない。むしろ店同士が互いに高めあっている、理想の商店街。そのような印象を受けた。


 商店街から海側に少し歩いたところには、メモリアルパークがある。震災遺構として残された旧女川交番の建物からは、津波の恐ろしさが伝わってくる。商店街の山側にはJR女川駅がある。震災後、新たに作られた駅舎には温泉施設「女川温泉ゆぽっぽ」が併設されており、のんびりと日々の疲れを癒すことができる。駅舎3階は、商店街から海にかけての風景が一望できる展望フロアだ。震災前の女川町の光景を知る人の目には、ここから見える風景が果たしてどのように映るのだろうか。


 女川町の復興はコンパクトな市街地形成を掲げて行われた。官民一体の革新的なまちづくりにより、今までになかった魅力を得て復活を遂げた町の姿がそこにはあった。

復興の今 7410608841979545346

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報道部の今後の活動方針について(11/22更新)

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報道部では、毎週水曜の部会をC棟教室で対面実施し、部員のノートパソコンや部室のPCを用いた紙面製作を今後行っていきます。また、前期の取材は主にオンラインで実施してまいりましたが、後期については感染症対策を万全に実施したうえで、対面での取材も再開しております。
また、学内外のポストへの配置・学内便や学外便のお届け、高校への配布については、順次再開して参ります。東北大学新聞の記事および紙面PDFは、毎号本ホームページを通して閲覧可能です。
また、広報紙『学友会』の制作については、今後随時情報を発信してまいります。

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