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【一言居士】ー2021年12月ー

街ににぎわいが戻ってきた。仙台駅ビルの営業時間も先月中旬から延長された。週末の飲食店の前には順番待ちの行列ができている▼第73回東北大学祭が2年ぶりの対面形式で実施された。キャンパス内の人の動きがこんなにあるのはいつぶりだろう▼高校生の時に訪れた大学祭を思い出す。人であふれた川内北キャンパスを、パンフレット片手に歩き回った。厚生会館と講義棟の間の広場にズラリと並んだ各団体の模擬店。友人と食べ歩きを楽しんだものだ。今ではおよそ考えられない▼「情熱的に、青い」。青く未熟な私たちが情熱を注ぐ姿を見せようと設定されたテーマが心に刺さる。模擬店は禁止、参加者も関係者に限定。企画する側も参加する側も、多くが「例年の大学祭」を知らない。時間が容赦なく過ぎていく中で、私たちの情熱は、青春は、どのような記憶として残るのか▼新型コロナウイルスの感染状況は改善傾向にあるが、予断は許されない。何が「例年」か分からなくなる前に「例年の大学祭」にもう一度参加できることを切に願う。    

(文責・深田)

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