【ニュース】部室棟で盗難被害 ガラス割り侵入 学生支援課「不在時には確実に施錠を」

　7月26日夕方から27日正午までの間に川内サークル部室棟（川内北キャンパス）に不審者が侵入し、現金が盗難される被害があった。同時間帯に別の部室でも部の所有物が盗まれたが、同一犯かどうかは明らかになっていない。大学は被害届を警察に提出しており、捜査が続けられている（9月15日現在）。

　現金被害の事件では、部室の扉のガラスが割られ、そこから手を入れて開錠されていた。所有物の盗難被害に遭った部室については、鍵の管理が徹底されておらず犯人が部室へ侵入したとみられる。

部室棟の扉（イメージ）。
上部のガラスが割られ、開錠された

　被害のあった26～27日、本学ではオープンキャンパスが開催されていた。どちらの事件でも、犯行時、部室には部員が不在だったという。被害については、部員が扉のガラスの破損や部の所有物がないことがわかった時点で学生支援課へ報告し、その後、部員が警察へ通報した。

　同課は被害の報告を受け、各部に注意喚起の連絡を通達した。連絡には警察からのアドバイスを掲載しており、各学生団体に対し「部員が不在時は扉や窓の施錠を確実に行うこと」「貴重品は常時携帯すること」「部室の鍵は警務員室で管理すること」など、盗難防止対策への協力を呼びかけている。部室荒らしを専門とする人物が犯行に及んだ可能性もあるため、再犯による被害の防止策として、過去に被害のあった部は部室内に注意喚起の書面を掲示するといった対策も伝えられた。

　過去に本学で起きた盗難被害には、2015年度の東北大学祭で学生や来場者の財布やバッグの盗難が多数発生したケースのほか、20年4月には「部室荒らしのプロ」による部室侵入、現金の盗難被害があった。21年にも不審者による部室への侵入と部員の私物を持ち去る事件があったが、犯人は部員によって捕らえられている。