【ニュース】植物標本庫 寄付募る ～クラファン今月9日まで～

　本学植物標本庫（現津田記念館）は9月11日より、クラウドファンディング「100年間受け継がれてきた植物標本を次世代へ」を行っている。先月29日時点での寄付者は667人、寄付総額は1433万円。

　本プロジェクトは、植物標本庫を維持するための資金を集めることを目的としている。今後3年分の資金として第一目標の400万円、7年分として第二目標の800万円が設定された。

　東北大学学術資源研究公開センター植物園の大山幹成助教は「ここまで注目を集めるとは思っていなかった」と語る。募集開始時は、植物標本庫の重要性を知る研究室や学会関係者、OBからの寄付が多かった。その後、SNSやメディアで取り上げられたことに加え、NHKの連続テレビ小説「らんまん」と関わりがあったことでも反響があり、全国から寄付が集まっている。

　大山助教は今後について「まずは植物標本庫を維持していくことが第一」とした。20年以上使われている除湿器を新しく買い替えるほか、標本のデジタル化も進める。「金額とは別に『千人の方から支援を受ける』という目標も掲げている。多くの方が応援してくれているということを力にしていきたい」と話した。

　寄付は今月9日午後11時まで、クラウドファンディングサイト「READYFOR」から行える。