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【ニュース】社会実験「MOVE MOVE」振り返り 駅前エリアの可能性示す ~発信力の弱さなど課題も~

 先月15日、仙台市青葉区のコワーキングスペースCROSS B PLUSで、市民参画イベント「MOVE MOVE(青葉通仙台駅前エリア社会実験)とは何だったのか?」が開催された。昨年9月から10月にかけて実施された社会実験を振り返るトークイベントで、当日の様子はYoutubeライブで配信も行われた。


 「MOVE MOVE」は、仙台市青葉区の旧さくら野百貨店とEDEN間の青葉通を範囲とした青葉通駅前エリアの車道を一部封鎖し、その一部を歩行者用の空間として利活用した社会実験。民間事業者による開発の動きなど新たなまちづくりへの機運が高まっていることを踏まえ、「仙台の顔」となりうる青葉通仙台駅前エリアの空間利活用の効果、それに伴う交通規制の影響、都心における「回遊の創出」の検証を目的として行った。
社会実験が行われた青葉通仙台駅前エリア


 今回のトークイベントでは、社会実験が行われた経緯、コンセプトから実際の様子、実験後の動きについて、企画・運営担当らがクロストークを行う形で進められた。トークには、イベント企画を行った本学学生団体Pompadourのメンバーも参加した。


 青葉通仙台駅前エリアの課題点として挙げられたのは大きく分けて、①若年層の減少②歩行幅員が不十分な歩道③回遊がペデストリアンデッキと東西自由通路のみ―という3点。これらの課題点を踏まえて、来訪者の特徴・市民の意向と、交通への影響の二つの側面から振り返りが行われた。


 高く評価されたのは青葉通仙台駅前エリアのポテンシャルが確認できた点と、まちづくりの取り組みに対して強い関心を呼び起こせた点。本実験により、このエリアがまちへの回遊の起点となりうることや、多様かつ多世代の交流の場となる可能性が示され、実験で実施されたイベントなどのコンテンツがにぎわいと魅力を生み出せることが明らかになった。


 課題点として明らかになったのは発信力の弱さだ。関係者らの声として、実験目的がわかりにくいという意見が一定数見られた。沿道店舗や都心全体での連携強化の必要性も挙げられる。仙台の気候的特徴や交通課題を踏まえた空間設定や企画の工夫が求められる。


 今後は市民参画イベントなどを行いながら、引き続き駅前エリアの将来ビジョンの検討を行う。
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