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【一言居士】 ー2024年5月号ー

昨今流行する漫画には「死」を絡めた作品が多いと感じる。バトルものからアイドルものまで、「死」はどんなテーマの作品とも相性がよい。歴代の作品と差別化して売れるためには、作品に「意外性」が求められるようになった▼「死」は、読者を引き込む手段として便利だ。第1話で主人公が殺されたり、主要キャラクターが突然に死んだりするのがその例だ▼これまでの漫画にも「死」を絡めた作品は数多くある。「死」が物語を展開させる手段として用いられてきたことは事実だ。「死」は読者の感動を得られる▼しかし、今日の漫画はとりわけ「死」を多用しすぎではないか。現代で好まれる作品は、意外性のある「死」や残酷な世界観を持つものが主流なのかもしれないが、「とりあえずキャラクターを殺して、読者の心を動かしたい」「残酷な世界観を作り出し、読者に結末を想像する余地を与えたくない」といった意図があるように思えてしまう▼「意外性」のためとはいえ、「死」をこんなにも軽んじていいのだろうか。(文責・高須小町)

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