生理用ナプキン 学内に試行設置
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本学DEI推進センターは、「DEIあんしんPROJECT」として生理用ナプキンの設置トライアルを5月13日から先月10日にかけて学内で実施した。場所は川内北キャンパス講義棟の女子トイレや多目的トイレの計10カ所で、必要な分だけ無料で使用できた。
本企画は、東北大学性を考えるサークルAROWからの要望書を機に始動した。誰もが快適な生理期間を過ごせるよう、他大学で導入されている生理用ナプキンの無料配布を本学でも実施してほしいという内容だった。今回はフェムテック事業を展開する企業からナプキン約700枚の提供を受け、本学学生支援課などとの協議を経て試験的に設置した。
女子トイレでは手洗い場の横に設置された =川内キャンパス |
設置されたナプキンは設置期間中に546枚使われ、同センターの李善姫講師らの授業でも話題に上ることが多い。李講師は「トイレットペーパーと同じ感覚で置かれるようになってほしい」と話す。企画は好評で、利用者アンケートに回答した35名全員が継続設置を希望した。一方、大澤絢子助教は「好評だという感触がある分、もう少し回答件数がほしかった」とコメントした。
今後の継続に関しては、資金や補充方法、設置場所、ナプキンの必要性の周知などの課題がある。大学として正式に動き出せるよう、李講師らは方法を模索している。なお、今回残ったナプキン200枚弱は経済的事情で購入が難しい学生に配布する予定だ。