【一言居士】ー2025年応援号ー

　Ｅテレで30年以上放送するアニメ『忍たま乱太郎』が映画化したそう。聞くと内容はかなりシリアス。「土井先生の名前って、偽名だったんだよ！」同級生が嬉々として語っていた。子どもの頃の番組も随分変わったと感じる▼いつのまにか放送が終了していた番組も。２年前の３月に終了した「すイエんサー」。オープニングで「スイスイスーダラダッダ～」の一節が流れていた▼使われていたのは60年以上前に大ヒットした、ハナ肇とクレイジーキャッツ『スーダラ節』。酒、競馬、女遊びが「分っちゃいるけどやめられねぇ」男の曲だ▼「分っちゃいるけどやめられねぇ」、そんな誘惑との闘いだったと思う。漫画、ゲーム、スマホ、アニメなどあらゆる欲望を断ち切り勉強を続けたはずだ▼忍たまの主題歌『１００％勇気』の歌詞が受験生と重なる。「そうさ１００％勇気　もうやりきるしかないさ」、これまでの全力を出し切って。ただ受験は通過点。結果がどうであれ「スイスイスーダラダッダ～」の気持ちは持ってほしい。（文責：渡辺湘悟）