医学「身近な知識に」 医学系研究科・東北大学病院 医療系メディア「LIFE」
本学大学院医学系研究科と東北大学病院は、東北大学医療系メディア「LIFE」を3月27日に公開した。「LIFE」は「いのちの可能性を見つめる」をテーマに、医学分野を出発点としたさまざまなコンテンツを専門的知識の無い人に向けて発信している。
「LIFE」にはエッセイや対談、インタビューなどの記事を中心としたコンテンツである「MAGAZINE」と、本学医学系研究科と大学病院の最新の研究やニュースをわかりやすく取り上げた「NEWSROOM」の2部で構成されている。
「MAGAZINE」では、3ヶ月ごとにテーマを変えて特集を連載する。現在連載中の「きく」特集では、病院や被災地といった死と直面する現場において、人々の想いを傾聴する臨床宗教師の金田諦晃さんのインタビューなどが連載中だ。掲載されている記事には難しい専門用語や理論の登場は比較的少なく、専門的な知識が無くても読みやすい工夫がなされている。
特集だけでなく、最先端の医学部研究室と研究者たちの熱い思いを紹介する「チャオ!研究室」や、さまざまな領域で活躍している方々に眠り方をインタビューする「わたしの眠り方」など、医学に直接関係のあるコンテンツから私たちの生活に身近な話題まで幅広く発信している。
東北大学病院広報室室長兼「LIFE」の編集長である溝部鈴室長のおすすめの記事は、「『生命のつながり』と未来へのまなざし」という記事である。本記事は宇宙飛行士の毛利衛氏と東北大学病院長の張替秀郎氏、本学医学部長・医学系研究科長の石井直人氏によるライフサイエンスの現在と未来などについての対談だ。対談の内容は、医学を飛び越えて展開し、考え方や生き方にも波及していく。溝部室長は毛利氏による学生へのメッセージも掲載しているため、ぜひ読んでもらいたいと話した。
「専門的で閉鎖的な医学という領域をより多くの人に開き、身近な知識にしてもらいたい」と溝部室長は語った。本学の「医」の「知」を、広く一般の「いのち」に届け、医学医療がもっと身近なものになることに期待しているという。
「LIFE」は本学ホームページや左上の二次元コードから誰でも無料で閲覧することができる。