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【大学ランキング】本学、いずれも国内上位 5年連続首位獲得も

 2024年から25年にかけて、THE世界大学ランキング、QS世界大学ランキング、THE日本大学ランキングの2025年版(以下WTHE、QS、JTHE)が公表された。本学は研究や教育を評価され、国内で3位、5位、1位となった。特にJTHEでは5年連続で1位を獲得している。
 これら3つのランキングは評価の比重に違いがあり、WTHEとQSは研究を中心に評価しており、それぞれ65.5%、55%と過半を占める一方、JTHEは教育を重視して(32%)いる。このようなランキングにおいて、本学は研究・教育においていずれのランキングでも国内上位の評価を受けている。
 今回、二つの世界大学ランキング上位1000位に掲載された国内の15大学(現東京科学大は東京工業大と東京医科歯科大に分けて評価)を中心に比較した。
 ランキングごとの詳細を見ると、WTHEでは研究・教育はともに3位、国際性は4位であり、1つ上の大学との差は15.4%、25.1%、2.4%であった。研究・教育において2位に大きく差をつけられているものの国際性では1位との差でも13.6%と相対的に評価が高い。QSでは研究は5位(4位との差は11.1%)、教育で2位(1位との差は2.2%)、国際性で11位(10位と2.6%差)であった。JTHEでは研究が3位と0.17%差で4位、教育は2位と0.12%差で3位といずれも肉薄する評価だった。特筆すべきは国際性で、2位と2.2%差で1位となったことである。
 QSにおける総合順位が他ランキングと比べて後退した背景には、「国際性」に加えて、総合評価の最大比重を占める「研究」の評価が相対的に低かったことがある。QSにおける研究(55%)は学術的評判(30%)、教員当たりの引用数(20%)、持続可能性(5%)からなる。本学は「学術的評判」で73.5点と15大学の平均(55.6点)を上回っている一方、「教員当たりの引用数」では23.9点と15大学の平均(24.7点)をわずかに下回っており、旧帝大では最低点だった。この点が総合順位に影響したとみられる。
 なお、WTHEも引用を評価しているが、占める比重が研究全体(65.5%)のうち15%程度であり、評価自体は引用「数」ではなく「影響」を対象としている。また、JTHEには引用に関して直接的な評価項目は確認できなかった。
 本学は国際卓越研究大学に選出されている。物価上昇と横ばいの運営費交付金で、相対的に予算が減少している国立大学において、研究と研究者育成に向けた教育がどのように進められていくのか、引き続き注目される。





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