東北大生おすすめ授業 大学生活を想像せよ
本学のオープンキャンパスに参加する高校生の中には、明確な目標を持って東北大学を志望する人はもちろん、まだ出願先を決めかねている人も多いことだろう。この記事では、大学の授業に関する制度の概観を示すとともに、実際に授業を受講している大学生による「1セメ」におすすめの授業を紹介していく。
まず、「1セメ」とは「第1セメスター」の略である。大学4年間で第8セメスターまであり、1年次の前半を第1セメスター、後半を第2セメスターと呼ぶ。
次に、「授業」とは講義、演習、実験、実習または実技のいずれか、または併用により行われるものであり、1セメスター当たり15回、すなわち週1回の実施を基本とするものである。ただし、1年次に必修とされる科目には授業が週2回実施されるものも多い。
続いて第1セメスターに受講をおすすめする授業の紹介に移る。なお、ここで勧めるのは知的好奇心を刺激し、視野を広げてくれる授業だ。ただし、今年度開講された授業が来年度は開講されないことや内容が変化すること、担当の先生が変わることもあるので、入学後に改めて各自で確認してほしい。
▼実践的機械学習Ⅰ(全学)
人工知能が急速に発展する現代だからこそ、人工知能を支える基盤である「機械学習」について学ぶことには意義があるのではないだろうか。
▼機械工学序説(工学部・機械知能・航空工学科)
この科目では、機械知能・航空工学科の7コースの教員が専門分野を中心に機械の仕組みや動作原理の解説、人類社会における機械の役割や未来の機械についての議論を行う。必修ではないが、コース選択に有用だ。
▼アントレプレナー入門塾(全学)
「アントレプレナーシップ」を知っているだろうか。起業に限らずあらゆる場面で困難や変化に立ち向かい、自ら新しい価値を生み出していく行動や姿勢を意味する言葉だ。ゲストとして招かれる各領域の実務家・専門家と、高い志を持つ受講者があなたの価値観を揺さぶり、未来の可能性を広げるだろう。
▼物理学入門(文系)
力学、電磁気学、熱力学、量子力学、数学といった分野がどのように相互に結び付き、どのような世界観を構築しているのかを捉える助けになろう。文理にとらわれない広い視野の獲得につながる。
▼文科系のための自然科学総合実験(文系)
実験を通した体験的な学習で自然の仕組みや自然科学の理解を深めることは、人や社会の深い理解と構想につながるだろう。 (柳谷光)