本学周辺で多彩な探鳥 東北大学野鳥の会
仙台の豊かな自然環境に囲まれた本学キャンパス。この恵まれたフィールドを舞台に、約50年にわたり活動を続けているのが東北大学野鳥の会だ。学内外での野鳥観察を中心に、勉強会などの多彩な活動を行う。
野鳥の会は現在約130名の会員が所属しており、学部・学年を問わず幅広い学生で構成されている。毎週土曜の午前中に実施する「土曜探鳥」では、萩ホールから青葉城周辺、長沼や広瀬川に至るルートを約4時間かけて歩き、鳥を観察する。「土曜探鳥」に加え、新歓合宿や青森県での渡り鳥観察、伊豆沼で10万羽以上のガンやカモの観察、大学祭での展示を催している。
そのほか、外部からの依頼を受け、白鳥の個体数・分布調査や、子どもたちに生き物の魅力を伝える活動にも携わるなど、環境保全活動にも取り組んでいる。また、同会が主催する「のとりセミナー」では、学生や専門家、教員らを招き、初心者から上級者まで野鳥について学ぶ機会を設けている。
同会会長の柴聡一郎さん(取材当時、理・2)は、本学周辺の環境について「青葉山や広瀬川、萩ホール付近の原っぱなど豊かな環境が広がっており、時期にもよりますが、多ければ1回の観察で約50種類もの鳥が見られます」と説明する。また、夏には色鮮やかな小鳥、春秋は旅の途中の渡り鳥、冬には水辺に集まるガンやカモなど、年間を通じて多様な野鳥観察が楽しめるという。
野鳥観察の魅力について柴さんは「人によって楽しみ方はさまざまです。鳥の姿や色合いを楽しむ人もいれば、それを写真に収めたり、行動や生態に興味を持ち『なぜあのような動きをするのか』と観察の面白さを追求したりする人もいます。単に散歩しながら会員同士で交流する時間も楽しいです」と話す。
会員の多くは、大学入学後に鳥を見始めたという。柴さんは「マニアックな集まりに見えるかもしれませんが、ほとんどが大学デビューの初心者です。観察を続けるうちに鳥の魅力にはまっていく人が多く、入会のハードルは低いと思います。『鳥がかわいい』『自然が好き』くらいの気持ちで、ぜひ気軽に足を運んでください」と語った。 (高橋温)
(写真は同会提供)