ヘルススパン研究センター設立 健康寿命の延伸法創出へ
本学は4月1日、「ヘルススパン研究センター(HeSReC)」を設立した。超高齢社会の日本では、平均寿命と健康寿命(ヘルススパン)の間に存在する約10年のギャップが問題になっている。同センターは、このギャップの解消を使命とする。
同センターでは、老化研究のエキスパートが部局の垣根を越えて連携する。基礎研究から社会実装までを速やかにつなぐ研究開発体制を構築し、科学的根拠に基づいた健康寿命延伸法の創出を目指す。
複雑な老化の仕組みを解き明かし、老化を抑制する新しい薬剤や、免疫・炎症・代謝のバランスを整えて健康寿命を延ばす革新的な技術の開発に取り組む。また、国内外の研究機関、企業、行政との連携、診療体制の構築を通じて、研究成果の迅速な社会実装や、新たな長寿産業の創出を推進する。
本学は、伝統ある加齢医学研究所での研究実績、東北メディカル・メガバンク機構や東北大学病院で長年蓄積された独自の大規模データを保有している。東北地方は高齢化が顕著だが、だからこそ得られた貴重な情報を最大限に活用する。本学独自の大規模データと最新のAI(人工知能)解析技術を融合し、老化の状態を客観的に評価する新たな指標(老化バイオマーカー)を確立するとともに、研究成果全体の迅速な社会実装を推進する。
また、高齢者が生き生きと活動し、医療や介護の負担が軽減されるだけでなく、社会の支え手としても活躍し続けられる持続可能な社会への変革も目指す。超高齢社会を、新たな産業や価値が生まれる「チャンス」へと転換していく考えだ。
HeSReCのセンター長、片桐秀樹教授は今後の展望について「本学の強みである老化研究の実績や独自の研究リソース、臨床研究のノウハウを融合させることで、健康長寿延伸の実現に向けて世界をリードする。優れた研究成果をいち早く社会へ届け、人生の最期まで自分らしく輝き続けられる未来を実現するため、全学の力を結集して挑戦していく」と回答した。
