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【ネタ記事】ダンボールハウスは砕けない? ~マイホーム作ってみた~


 マイホーム――それは全てのサラリーマンが夢見るもの。帰れば愛する妻に「ご飯にします? お風呂にします? それとも……」なんて言われた日にはそれはもう幸せ過ぎて涙を流すどころか涙が枯れて吐血しt(略)とにかく、マイホームは疲れ切った心身を癒してくれる憩いの場なのだ。ならば「大学生でもマイホームが欲しい!」という考えに至るが、学生のマイホーム購入は余りにも非現実的である。どうにかできないものか……。すると、ある素材が頭に浮かんだ。ダンボールである。子供の工作から物資の運搬まで、幅広いニーズに応える万能素材だ。これならコストをかけずに家を建てることができる! そう確信した我々は早速マイホーム建設を開始した。




建設工程は実にシンプル。その辺からかき集めてきたダンボールを箱にしてから積み上げ、ガムテープで固定・接着して壁を作る。大きめのダンボールを2枚重ねたものを床とし、屋根代わりにブルーシートを上からかぶせ、ガムテープで固定すれば完成である。結果的に2時間程で完成してしまった。

 それでは早速、出来上がった憧れのマイホームに入ってみよう。想像していたものよりだいぶ快適である。特に床に関しては、ダンボールを2枚重ねただけあって柔らかく、非常に寝やすい仕上がりとなっている。また、ブルーシートが程よい保温効果を発揮し、寒さを感じさせない。上出来だ。


 その後はマイホームでまったりと穏やかな時間を過ごす。余りの快適さにまどろんでいると、ポツポツと屋根を打つ音が聞こえてきた。ん? ちょっと待って? 天気予報では晴れると言っていたはずだが。このままではマイホームが水没してしまう! 廃棄されていた傘を拝借し、何とか雨に耐えながらマイホームに居続ける。それでも雨は無慈悲に降り続いた。床は大部分が浸水し、屋根からは雨水が滴り落ちてくる。そして壁からは雨水が清流の如く流れ出した。これには流石にマイホームからの一時撤退を余儀なくされた。部室に戻るや否や、すぐさま作戦会議を始める。「マイホームはもう限界です!」「いや、まだいける。コレを使え!」そういって筆者が渡されたのは、雨合羽と仙台市ごみ袋(大)であった。そうか! 雨合羽を着て足にごみ袋を履けば、雨天でも寝ることができる。 筆者は嬉々として雨合羽とごみ袋を身にまとい、マイホームに帰った。


 なぜ満身創痍になってまでマイホームに帰ろうとするのか。疑問に思った方も多いことだろう。しかし考えてみて欲しい。我が家に帰ることに理由が必要だろうか。雨に濡れようが、風で倒れようが、そこがマイホームなのだ。……それから30分経過した頃だろうか。雨水に耐え切れず、遂に屋根と壁が決壊した。屋根に溜まった雨水が屋内に容赦なく降り注ぎ、雨合羽とごみ袋を通り越して衣服をずぶ濡れにしていった。この一撃が筆者の心にクリティカルヒットし、完全に心が折れたため企画は終了となった。

 現在ダンボールハウスに住んでいる、またはこれからダンボールハウスを建てて住むという方は、この記事をぜひ参考にして充実したダンボールハウスライフを満喫して欲しい。なお、筆者には最初から愛する妻などいなかった模様。

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