【セミナー】How to Improve English Quality Of Japanese Students ~通訳界の重鎮・長井鞠子氏ら迎え賑わう~
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6月23日、本学片平キャンパスさくらホールにて、"How to Improve English Quality of Japanese Students"と題したセミナーが行われた。これは国際社会で活躍出来るだけの英語力のある卒業生を大学がいかに輩出できるかについて議論するもの。日本通訳界の重鎮長井鞠子氏を始め、ビジネス、英語教育の第一人者達が講演を行った。
「The power and art of communication」と題した長井氏の基調講演の中では、日本人の議論の難しさが述べられた。その理由として長井氏は、議論することそのものの練習不足、はっきりと言い切らない日本語の性質、間違いを恐れる態度等を指摘した。そして「伝える力」を磨くための3つのポイントについて示唆した。まずは伝えたいと思う「内容」(Contents)をしっかりと持つこと。またそれを効果的に伝える「技術」(Speech skill)。これには話の論理性や、伝える際のジェスチャーなどが含まれる。そして何よりも重要だと強調したのが「内容」を相手に伝えたいという「熱意」(Passion)だという。
グローバル化が進む中、世界とのコミュニケーションの重要性を力説した長井氏。通訳のプロとしての体験を交えた講演に、参加者は真剣なまなざしで聞き入っていた。他にも楽天や宮城大、県内の高校など現場でビジネス・教育に携わっている第一人者からの講演が行われ、それぞれ活発な質疑応答がなされていた。
今回のセミナーは本学電気通信研究所及び高度教養教育・学生支援機構による主催。総合司会を担当した電気通信研究所の加藤修三教授によると、ビジネスのみならず研究においても、手段としての英語力が必須とされる現在、世界の中でも日本人学生の英語力の低さは際立っているという。加藤教授は「何故日本人は英語が出来ないのか。教育環境など様々な要因に焦点を当て原因を知り、解決策を探ることは急務である」と今セミナー開催の目的を語った。