【予告】本学図書館10月1日リニューアルオープン ~新しい学びの空間完成へ~
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本学附属図書館本館一号館の改修工事が大詰めを迎えている。リニューアルオープンを10月1日に控え、附属図書館本館は時代に合わせた新しい学びの空間へと変わろうとしている。今回の改修工事による主な改善点は、蔵書の収容能力の増強と利用エリアの充実、空調設備の全面リニューアルの3点だ。1号館地下1階と地下2階の書架は、以前はフロアの半分だけが電動の集密書架であったが、今回全面電動に替わった。これにより、約190万冊の図書が収容可能となった。
利用エリアの充実としてはPCが増設され、じっくりレポートを作成することが可能になる他、軽食の摂れるカフェの設置も視野に入れている。2階に設けられたグローバルエリアはグローバル資料室とグローバル学習室の2エリアに分かれる。グローバル資料室では、国連や震災関連の図書などが配置され、国際標準の教養を学べる図書が数多く並ぶ。
また窓面したカウンター席が設けられ、一人で静かに研究・学習を行う環境が整っている。一方グローバル学習室では、留学情報や語学の図書、留学生向けの図書が並び、英語多読用の図書を音読できるスペースが設けられている。座席は自由に動かせるようになっており、今後留学生との会話を楽しめる空間になる他、サークルのミーティングが行えるようにもなる。グローバル学習室で、イベントを開催することも視野に入れている。
こうした閲覧室の変革は、里見進総長が打ち出すグローバルビジョンの中の「人が集い、学び、創造する、世界に開かれた知の共同体」を学内でいち早く体現している。
外目にはあまり目立たないが、空調の全面リニューアルもまた大きな要素の一つ。従来の図書館で利用者の声として最も挙がっていたのは「暑すぎる」「寒すぎる」といった空調への苦情であった。空調のリニューアルは利用者の学習環境を第一に考え、利用者の声が反映された結果といえる。
リニューアルオープンに向けて、附属図書館本館は8月4日から9月30日までの2か月間全面閉館する。この期間中、本館の蔵書は無制限に借りられるようになる。借り貯めした図書を読みながら、新しい学びの空間が開かれる日を期待したい。