【紀行】アニメ聖地巡礼の旅 ～①北陸編(富山県高岡市～石川県金沢市)：true tears、花咲くいろは、Angel Beats!～

　新潟駅から長岡駅、柏崎駅を経て高岡駅までは特急「北越」で３時間あまり。特急から望む日本海の風景も、来年の北陸新幹線開業で見納めとなるだろう。




　目的地は富山県西部と石川県金沢市。富山県に有名なアニメ制作会社が所在するため、両県にはアニメのロケ地が数多くあるのことをご存じだろうか。今回はこの会社のアニメ「ｔｒｕｅ ｔｅａｒｓ」の富山県、「花咲くいろは」「Ａｎｇｅｌ Ｂｅａｔｓ！」の石川県でのロケ地訪問をメインに据えて旅したい。

　まずやってきたのは富山県高岡市。県下２位の人口を擁する当市は高岡銅器で有名だ。レンタカーを借りて、たこ焼き屋「ＨＡＣＨＩＨＡＣＨＩ」へ到着。ここは作中で主人公の幼馴染が経営する今川焼店として登場する。地元の高校生で賑わっていたが、店内は当アニメに関する切り抜きや雑誌が所せましと飾られており、ファンには嬉しい。たこ焼きを購入し小腹を満たした。次なる目的は氷見市だ。海産物、特にブリが名高い氷見海岸を車で走ると、窓からの潮風が心地よい。この海岸を望む道路上、そして海岸線で物語を大きく左右する出来事が起きている。氷見市街地は閑静ながら道の駅には多くの人が訪れ盛況であった。高岡コロッケ始め県内のグルメを味わえ、お土産も買えるため氷見に来た際にはぜひ足を延ばしてほしい施設である。

　さてこの後氷見から車を走らせること45分。８つもの町村が合併して誕生した南砺市に到着した。主人公たちの住む町のモデルとなった場所だ。しかし到着したはいいが氷見市で時間を使いすぎてしまいあたりが暗くなりはじめていた。その日は車内から瑞泉寺を見るだけに留め本格的な観光は翌日に持ち越すことにして高岡へ戻った。

　南砺市には先述のアニメ制作会社の本社が所在している。合併前の旧町村ごとに異なった趣の景観を有しているのが特徴だ。市も会社に観光案内用のアニメ制作を依頼するなどアニメで町おこしする姿勢を前面に打ち出しており、ショートアニメを市内各地で視聴することが出来る。公営住宅などロケ地を十分に堪能し、一路金沢市へと向かった。

　北陸一の大都会金沢市は、観光、温泉、商業など多方面が盛んなオールマイティな都市だ。市内の湯湧温泉は「花咲くいろは」、金沢大学角間キャンパスが「Ａｎｇｅｌ Ｂｅａｔｓ！」の舞台となっている。

　金沢大学はかつて市内中心部に位置していたが、郊外に移転した。この角間キャンパスは坂道を登っていく点や広大なキャンパス面積など仙台市の○北大学青○山キャンパスを彷彿とさせる。
　湯湧温泉には時間の都合で行くことが出来なかった。

　今回はアニメのロケ地に行くことが目的ではあったが、純粋な観光目的でも北陸は十分に楽しめるということがおわかりいただけたと思う。地方で宿泊、買い物をすればそこの経済も活発になる。地元住民の方に迷惑とならないように国内旅行してみるのはいかがだろうか。