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【ネタ記事】貧乏学生の味方「0円生活」やってみた


 「お金が無い」。一人暮らしの大学生には非常に馴染み深いフレーズである。実家暮らしの頃は、帰宅すれば「ほかほかごはん」が待っていた。しかし一人暮らしとなると事情が違う。金欠は生命の危機に直結するのだ。
そこで筆者はこのたび「一日を0円で生活する」という試みを実践してみた。しかし筆者は理解していなかったのである。0円での生活は空腹との戦いであることを。

 某日夕方、0円生活を始めた。開始時間は昼食と夜食の間であったため微かな空腹を感じ、開幕から早速不安になったが、ひとまず夜景で腹が膨れることを期待し青葉城址へ。しかしその試みも虚しく数時間後、胃袋が収縮を開始、「お願いします! 何でもしますから!」という胃の声が突如聞こえ出し、部室へ戻る。すると部室では部員がこぞって唐揚げ弁当を食べているではないか。思わず前述の胃の声が口を突いて出た。「何をお願いしているのかな?」尋ねられ筆者は言葉に詰まる。空腹のまま固まっていると他の部員から「恥を捨てろ」などの声が聞こえる。それが酷く遠くからの声に感じ、窮状はここに極まった。「その唐揚げとお米をぐだざい」
 必死の懇願により状況は一転、先ほどの修羅場が嘘のように部員が優しくなり、食事や励ましをくれた。これがいわゆる飴と鞭か。悟ったところで次の空腹に襲われる前に寝た。
 翌朝筆者の危機を察し、心優しき部員が朝食を作ってくれて感激した。しかし時は無常である、数時間後胃はさらなる供物を求め出し広瀬川へ。野生に目覚め川魚等の捕獲を考えるも、川水の冷たさに我に返る。仕方なく部室に帰り棚を探すと餅があり、これを昼食と定めるとようやく胃の怒りは鎮まった。朝と一転穏やかな心持で鶴を折った後に昼寝。寝ている間に24時間が過ぎ、一日を0円で凌ぐ試みは辛くも成功を収めた。思えば始終空腹に振り回された一日ではあったが、部員から差し入れを貰ったり遊びに付き合って頂いたりと、人の優しさが身に沁みた。やはり世の中有り難いものは人の情である。

 なお万一このようなことがあっても、決してツイッターなどで「報道部でタダ飯にありつけました!」などと呟いてはいけない。


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