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議論の場を東北大に ~学問と社会をつなぐサロン 開催中~

 「誰もが議論に参加できる空間を東北大に」という思いで東北大に新たな空間が生み出された。「学問と社会をつなぐサロン」は主にその時々の時事問題について参加者が議論し意見を交換する場だ。




   去年、11月11日のシリア難民をテーマにした第1回を皮切りに週1、2回程度、文科系総合講義棟1Fロビーや附属図書館本館フレキシブルワークエリアを中心に開催している。特定の意見や立場に偏ることなく貧困問題や地球温暖化問題など多岐に渡るテーマについて議論する。

   11月27日には第6回のサロンが開催された。第6回のテーマはパリ同時多発テロ。10人ほどの参加者が図書館のフレキシブルワークエリアの一角に集まり、テーマについて議論しあった。最初に15分程度、サロンを運営する学生によりパリのテロ事件の概要を説明するプレゼンテーションが行われた。プレゼンテーションでは事件の概要やテロ後のフランス社会の変化について具体的なグラフや新聞記事が用いられ説明された。その後45分ほどは参加者が2グループに分かれ「欧米諸国のイスラム国への空爆について」、「テロを本当になくすためには」という2つのトピックについて議論した。議論の内容は非常に深く、参加者それぞれが持つ意見がぶつけられた。今回のサロンに参加した押谷倫さん(工・4)は「東北大に今まで欠けていた文化的な空間がサロンによって誕生し、面白い」と述べる。

 サロンを運営する学生の一人である斎藤雅史さん(経・2)は「東北大には社会問題について気軽に話せる空間になってほしい。知識がなくても社会について語ってみたいという学生にサロンに来てほしい」と語った。

「学問と社会をつなぐサロン」ツイッターアカウント@SalonTohoku
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