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【50周年記念企画】④25年前を振り返る

 4月から連載を続けている東北大学新聞50周年企画も今回で折り返しである。そこで今回は、50年のちょうど半分、25年前(1991年・平成3年)の東北大学を振り返る。




 91年といえばソビエト連邦が崩壊した変化の年であるが、東北大学もまた変化の最中にあった。教養部の廃止議論である。戦後、大学では教養教育が推進され、東北大学でも教養部が設置されていた。学生は、1、2年次のうちは学部に所属せず、教養部の学生として現在の全学教育科目に当たる一般教養科目を履修していた。

 しかし、3、4年次の2年間のみで専門科目を履修するのは困難であるとして、教養部改革を求める声が70年代から活発化した。当時の東北大学新聞も教養部制度の問題点を取り上げ、改革案について大学本部に取材を重ねていた。

 その後、93年4月をもって教養部は廃止され、現行の制度に移行した。現在では1年次から学生は学部に所属し、全学教育科目と専門教育科目を並行して履修しているが、この制度も里見ビジョンによって今変化の時を迎えようとしているのかもしれない。

 教養部の廃止議論のほか話題となったことは、川内北キャンパス内での交通規制の変化である。この年の4月から学生の自動車通学と構内への二輪車乗り入れが禁止された。現在の制度にかなり近いものである。この制度変更の原因としては大学構内での駐輪マナーの悪化が挙げられていた。そこで改善策として増設した駐輪場に二輪車をまとめることで、駐輪マナーの向上を図ったのである。現在でもこの制度は踏襲されている。しかしながら、学内での駐輪マナーはどうなっているだろうか、今一度考えたいものである。

 東北大の91年前後の変化は現在の東北大の諸制度の原型となっているものが多い。次の25年、50年を考える上で、この変化について再考することは意義深いものである。
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