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【ネタ記事】サークル破り ~競馬サークルunrivaledに挑む~

 競馬ファンなら言うまでもなく、もしかすると普段は競馬を観ない人でもこのレースの名は聞いたことがあるかもしれない。「日本ダービー」こと「東京優駿」。競馬はさっぱりという人は、高校野球における夏の甲子園決勝をイメージしてみて欲しい。それほど特別なレースなのだ。宮本輝の小説『優駿』を読んでくれればこの特別感が伝わるかと思う(説明投げ)。



 ダービーが近付くこの季節はワクワクしてしまう。ワクワクするあまり、本学競馬サークル「unrivaled」さんに予想勝負を挑んでしまった。先に競馬サークル「unrivaled」の紹介を少ししておこう。「unrivaled」は2013年に発足した比較的新しいサークルだ。サークル名は引退した元競走馬の名前「アンライバルド」から。競馬好きの本学の学生6人ほどで活動している。

 主な活動内容は福島競馬場での観戦と、大学対抗POG(ペーパー・オーナー・ゲーム)への参加だ。POGは、デビュー前の馬を何頭か指名して架空馬主になり、デビューからダービーまでの総獲得賞金を競う勝負。今年、本学は30大学中4位という好成績を収めている。「今後はサークル内で予想大会を開いたり、競馬新聞を作成したいと考えています」と話してくれたのは、今回対決に協力してくれた代表の中澤悠真さん(法・4)だ。

 対決の内容はこうだ。互いの掛け金を設定してレース結果を予想し、配当金の回収率を競う。せっかくの機会なので、ダービーだけでなくその前週に行われるオークスというレースでも勝負を挑んだ。掛け金はオークス1000円、ダービー5000円の計6000円だ。

 5月22日、オークス。相手が1着シンハライトの単勝と馬連を的中させ、対する筆者は3着ビッシュを外したため3連複撃沈。この時点で回収率は報道部0%対「unrivaled」142%。「ペプチドサプルは見せ場ありましたけどね……」とフォローしてくれる優しさが胸に刺さる。5月29日、リベンジのチャンスとなるダービー。結果から言うと相手の本命リオンディーズは5着に沈み、筆者は3着ディーマジェスティの複勝とワイドを辛うじて的中させることができた。


 良かった、自腹の5000円が0円にならずに済んだ。最終的に2レース合わせた回収率は報道部98・7%対「unrivaled」23・7%。つまり勝ちだ。嬉しかった。しかし、ふと気付いた。皐月賞馬で1番人気馬の複勝とワイド、こんなガッチガチの予想で勝てても、これは報道部員としては負けなのではないか? 「unrivaled」のように今年POGで指名していたリオンディーズを信じて単勝に賭ける、これこそ勝負師のあるべき姿ではないのか……?

 後日「結果が堅かったですね。でも良いレースでした」と笑顔で話してくれたのはメンバーの吉岡雄太さん(法・3)。中澤さんは「競馬は予想の仕方も馬券の買い方も人それぞれで、皆で色々言い合いながら観られるのが面白い」と語ってくれた。「ギャンブルとしてだけでなく、スポーツとしてもすごく魅力的なんですよね」。競馬サークルメンバーの競馬愛に、内心全面降伏する思いだった。

 これは余談になるが、翌週買った安田記念の馬券はかすりもしなかった。完。
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