【ネタ記事】新春初詣マラソン ~走らざる者祈るべからず~
https://ton-press.blogspot.com/2017/01/blog-post_29.html
新年を迎えてから行われる慣習には様々なものがある。鏡開き、七草粥、そして初詣。初詣は近隣の神社に赴き、「その年一年がこうあってほしい」と神様に祈願するというものだ。しかし、筆者には今年叶えたい願いが多すぎて一つの神社で祈願しただけではとても足りそうにない。ならば、その分たくさん神社をまわれば良いじゃないか。そんな考えに取り憑かれた筆者は神社巡りをすることにした。とは言っても、ただ神社を巡るだけでは芸がないので、神社巡りはマラソンで行うことにする。こうして筆者の「初詣マラソン」が幕を開けた。
午前10時、JR東照宮駅最寄りの仙台東照宮に到着。ここは、国の重要文化財にも指定されている由緒正しき神社だ。今回はこの神社をスタート地点とする。お賽銭を入れ、鐘を鳴らし、二礼、二拍手、一礼。「単位がすべて浮きますように」筆者の切なる願いであった。
次の目的地は大崎八幡宮だ。準備体操をして、携帯のマップでおおよその方向を確認してからマラソンスタート。この日の最高気温は7度。冷たい空気が肌を震わし、なんとも爽快な気分だ。ところが、日頃の運動不足がたたったのか、開始わずか5分で息が上がり始める。10分を過ぎる頃には足や脇腹までも痛くなってきた。町ゆく市民たちに、「この人大丈夫かな」と言いたげな目を向けられながらも必死に走り続ける。そしてへとへとになりながらも、約40分をかけてなんとか大崎八幡宮に到着。本殿に着くまでの階段が長くて絶望を感じながらも、せっせと駆け上がっていく。本殿にたどり着き、お祈りをする。「お金がたくさん貯まりますように」筆者の心からの願いであった。
そして、最終目的地は宮城県護国神社だ。ここからの距離を思うと気が遠くなりそうだが、ここまで来たら行くしかない。筆者は走り出した。
牛越橋まで走り、そのまま広瀬川の河川敷の土手の上を走る。川沿いのおいしい空気を吸い込んでゴールに向けての気力を養う。澱橋を渡り、仙台第二高校の横を通り過ぎ、国際センター駅前の坂を駆け上がる。
そして、いよいよ最後の難関、仙台城址前の急な坂に行き着いた。護国神社に行くためにはこの坂を登らなければならない。既に体は満身創痍。今すぐ回れ右して帰りたくなったが今までの苦労を無駄にはできない。覚悟を決めて、いざ挑戦。
辛い、足が重い、頭が真っ白になり何も考えられない。ただただ、足を前に動かす。隣を悠々車が上っていく様子を見て思わず悪態をつきそうになるも、己を信じ走る。
そしてついに護国神社に到着した。伊達政宗像に目もくれず、本殿に向かう。お賽銭を入れ、手を合わせる。願い事はもちろん一つ。「明日筋肉痛になりませんように」
こうして、筆者の初詣マラソンは幕を閉じた。総走行距離約7キロ、経過時間およそ1時間40分という(運動不足の筆者にとっては)過酷なマラソンであった。余談だが、翌日筆者の願いが届かず両手両足が激しい筋肉痛に襲われたのは言うまでもない。
午前10時、JR東照宮駅最寄りの仙台東照宮に到着。ここは、国の重要文化財にも指定されている由緒正しき神社だ。今回はこの神社をスタート地点とする。お賽銭を入れ、鐘を鳴らし、二礼、二拍手、一礼。「単位がすべて浮きますように」筆者の切なる願いであった。
次の目的地は大崎八幡宮だ。準備体操をして、携帯のマップでおおよその方向を確認してからマラソンスタート。この日の最高気温は7度。冷たい空気が肌を震わし、なんとも爽快な気分だ。ところが、日頃の運動不足がたたったのか、開始わずか5分で息が上がり始める。10分を過ぎる頃には足や脇腹までも痛くなってきた。町ゆく市民たちに、「この人大丈夫かな」と言いたげな目を向けられながらも必死に走り続ける。そしてへとへとになりながらも、約40分をかけてなんとか大崎八幡宮に到着。本殿に着くまでの階段が長くて絶望を感じながらも、せっせと駆け上がっていく。本殿にたどり着き、お祈りをする。「お金がたくさん貯まりますように」筆者の心からの願いであった。
そして、最終目的地は宮城県護国神社だ。ここからの距離を思うと気が遠くなりそうだが、ここまで来たら行くしかない。筆者は走り出した。
牛越橋まで走り、そのまま広瀬川の河川敷の土手の上を走る。川沿いのおいしい空気を吸い込んでゴールに向けての気力を養う。澱橋を渡り、仙台第二高校の横を通り過ぎ、国際センター駅前の坂を駆け上がる。
そして、いよいよ最後の難関、仙台城址前の急な坂に行き着いた。護国神社に行くためにはこの坂を登らなければならない。既に体は満身創痍。今すぐ回れ右して帰りたくなったが今までの苦労を無駄にはできない。覚悟を決めて、いざ挑戦。
辛い、足が重い、頭が真っ白になり何も考えられない。ただただ、足を前に動かす。隣を悠々車が上っていく様子を見て思わず悪態をつきそうになるも、己を信じ走る。
そしてついに護国神社に到着した。伊達政宗像に目もくれず、本殿に向かう。お賽銭を入れ、手を合わせる。願い事はもちろん一つ。「明日筋肉痛になりませんように」
こうして、筆者の初詣マラソンは幕を閉じた。総走行距離約7キロ、経過時間およそ1時間40分という(運動不足の筆者にとっては)過酷なマラソンであった。余談だが、翌日筆者の願いが届かず両手両足が激しい筋肉痛に襲われたのは言うまでもない。