「ジョジョ」展関連企画 ～ようこそ…「マンホール」の世界へ～

　「荒木飛呂彦原画展 ジョジョ展in Ｓ市杜王町 ２０１７」が８月12日から先月10日まで開催された。「ジョジョ」とは荒木飛呂彦による大人気漫画「ジョジョの奇妙な冒険」のことで、仙台市は第４部「ダイヤモンドは砕けない」と第８部「ジョジョリオン」の舞台となっている。





　もちろん原画展は大盛況に終わったのだが、もう一つ、展示との関連企画があったのをご存じだろうか。展示期間中、突如として仙台市内の各所にジョジョデザインの下水道マンホールが九つ出現したのだ。ジョジョの愛読者の筆者は記者魂をメラメラと燃やし、記者Ｉを引き連れ早速マンホール調査に向かった。

　一つ目のマンホールは「セルコホーム　ズーパラダイス八木山」(太白区)の周辺に出現したという。地下鉄に乗り込み八木山動物公園駅に到着した筆者たち。動物園の東門の方へ足を運ぶとそこには「鋼田一豊大」がッ！　漫画では送電鉄塔に住み、主人公の東方仗助を苦しめた敵だ。マンホールの周りにはジョジョ好きのファンやカップルがちらほら。

　次に向かったのは荒井駅(若林区)。駅を出て３分ほど歩くとそこには「音石明」がッ！　電気を使う攻撃を持つ第４部屈指の強敵だ。そして荒井駅周辺にもマンホール目当てのカップルがちらほら。「酒！　飲まずにはいられないッ！」という気持ちを「飲んどる場合かーッ」と鎮める。

　次に向かったのは花京院郵便局(青葉区)。もちろんいたのは第３部に登場する「花京院典明」だ。歩き疲れた筆者たちはコンビニで購入したアイスを「レロレロレロレロ」と舐めまわす。

　その後広瀬通で第３部の主人公「空条承太郎」と第４部での仗助の友達「広瀬康一」を、一番町商店街では第４部のボス「吉良吉影」を発見する。「吉良吉影」のマンホール近くにある「靴屋むかでや」は漫画に実際に登場しており、ファンの聖地として有名だ。

　残るマンホールは三つ。さすがに疲労も溜まりだした筆者たちはなんとなしに仙台柳町通りにあるローソンで腹ごしらえを…… な、なんだこれはぁぁーーーッ！ 　「ＬＡＷＳＯＮ」が第４部に登場するコンビニエンスストア「ＯＷＳＯＮ」になってやがるーーーッ！　そして外には第４部のキーパーソンである「杉本鈴美」のマンホールがッ！　スタンドも月までブッ飛ぶこの衝撃！　さすがローソン！　おれたちにできない事を平然とやってのけるッ！　そこにシビれる！　あこがれるゥ！ ……さて、ちなみに「オーソン」のそばの「地図にないはずの路地」に絶対に入ってはいけないし、もし入ったとしても絶対に振り向いてはいけない……。

　興奮冷めやらぬ中「オーソン」で買ったからあげクンを「ゥンまああ～いっ」と思いつつ食べ、残り二つのマンホールへ向かう。空はすっかり暗くなっていた。

　ヘトヘトになりながら西公園Ｃ60広場に行くと、そこには第４部主人公の「東方仗助」がッ！ そしてジョジョ展の会場であるせんだいメディアテーク前には今回最後のマンホール、第４部の主要人物「岸部露伴」がッ！ これにてマンホール調査は終了。所要時間は３時間ほどだが、ひたすら歩いたので疲れ果てた。これで今夜も……くつろいで熟睡できるな。