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【告知】フィンランド・デザイン展 24日まで ~身近な美とぬくもりに触れる~

 「フィンランド独立100周年記念 フィンランド・デザイン展」が10月28日から今月24日にかけて、宮城県美術館にて開催されている。開催から早ひと月半。既に多くの人が訪れており、連日大盛況だ。




 この特別展はフィンランド独立100年を記念して開催された。多くの人に愛され続けている「森と湖の国」フィンランドのデザインの歴史を、六つの章で振り返ることができる。

 第1章のテーマはフィンランド独立以前の伝統工芸品と装飾美術。これらは1900年のパリ万博で高い評価を受け愛国心を高めるきっかけとなり、歴史的に重要な意味を持つ。今なお色あせることのない作品の美しさが来場者を魅了する。

 第2章から第6章では、年代順にフィンランドを代表するブランドやデザイナーの作品を紹介している。色鮮やかなマリメッコの布や愛らしい「ムーミン」の絵などが見る者の目を楽しませる。時代が移り変わろうともフィンランド・デザインの実用性の不変さを、時代を追って見ることができる展示だ。

 作品の中には、家具や食器、布といった日用品が多くみられる。同展担当者の宮坂敦子さんは、「美術館に展示されているのは絵画ばかりだと思う人は多い。この特別展はより身近にある美しいものに触れる機会が提供できると思う」と胸を張る。

 さらにエントランスには、日用品となっている作品の使い心地を知ってもらえるよう、特別展で紹介されたデザイナーの椅子を展示している。自由に座ることができ、誰もがその座り心地を味わい楽しんでいる。

 同展の見どころは会場全体から感じることができるフィンランド・デザインの雰囲気だ。フィンランド・デザインの魅力はシンプルで使いやすく、ぬくもりがあるところである。この特別展では、その雰囲気を会場全体から感じることができる。「個々の作品を楽しむ一方で、作品一つひとつのオーラが満ち溢れた空間も満喫していただきたい」と宮坂さんは語る。

 人々の生活とともにあり続けるフィンランド・デザインの魅力が詰め込まれた同展。ぜひ足を運び、フィンランド・デザインの世界を楽しんでもらいたい。

 一般1300円、学生1100円で観覧できる。本学学生証の提示で観覧料半額。
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