【ネタ記事】筆者、報道部やめるってよ ~報道部4日間やめてみた~
https://ton-press.blogspot.com/2018/05/4.html
「春は出会いと別れの季節」とはよく言われるフレーズである。これから述べるのはこの春にまさかの出来事で出会いと別れを経験した20歳男子大学生の物語。
始まりは3月某日、帰省している人が多く、集まりの悪かった部会での部員Mの発言だった。「春は出会いと別れの季節。このフレーズを実践するために誰か報道部辞めてみて」「こいつ何言っているんだ、気が狂ったか」と筆者は思った。しかし、なぜかこの提案が採用され、筆者が報道部を辞めることになった。
辞める期間は4月1日から最長11日までで、耐えられなくなったら11日にならなくても戻ってきてもよい。現実感を出すために部会に出席した人以外にはこの企画の詳細を伏せ、本当に筆者が報道部を辞めたかのように装うことにした。
そして、4月1日。筆者は報道部のグループラインに「今まで本当にありがとうございました!」とメッセージを残し退会、報道部を退部した。その日には誰からも反応がない。「4月1日だから冗談だと思われているのかな」と結論づけた。
2日、報道部関係のメールが送られてくる。どうやらメールは届くようだ。「退部したから関係ないのか……」寂しさが募る。相変わらず周りから反応がない。
3日、この日は野外実習があった。予定より早く実習が終わり、時間が空いた。「暇だから部室行くか――退部しているんだ……」報道部員でないので部室に入ることはできない。「あああああーーーーー」悲痛な声が仙台の街に響いた。やむなく帰宅の途につく。この日も誰からも反応がなく、「俺って所詮そんな存在だったのか……」と自虐的な思考に陥っていた。
4日、この日は部会がある。「退部しているから行けないんか――もう我慢できぬ、行ってやる!」決意した筆者は部室に行った。しかし、事情を知らない部員は筆者が部室に入ったら混乱するのは予想できた。そこで、筆者は一計を案じた。誰だか分からないようにするために、女装をして顔をサングラスとマスクで隠し、普段は持ち歩かないギターケースを抱え部室に入る。部室には事情を知っている人も知らない人もいる。事情を知っている部員は爆笑、知らない部員は呆気にとられた顔をしている。軽い会話を経て正体を明かし、今回の企画について説明する。事情を知らなかった部員Nからは「尻バットしてやりたい。心配していた時間を返してください」と歓迎の言葉をもらった。
Nから聞いた話によると事情を知らなかった部員は、まずエイプリルフールの嘘だと思い、次の日には戻ってくると思ったそうだ。しかし、2日になっても戻ってこなかったので本当に辞めたと思い、気を遣って、このことを話題にするのは控えていたとのこと。実はそれなりに心配してくれていたらしいようだ。みんな優しい。筆者は「心配をかけて申し訳ない」という思いと「俺に関心がないということではなかったので安心した」という思いが混じり合った気持ちだった。
その後、報道部ラインに復帰、再入部した。まずはラインで陳謝。続いて、迷惑をかけた部員に賠償することを約束した。再入部した時の部員の反応は「これからもよろしく!」といった温かいものばかり。やはりこの部活、居心地が非常に良い。
「春は出会いと別れの季節」別れにはどうしようもない寂しさが付きもの。その一方、出会いには他の出来事では再現できない温かさやうれしさがある。この両方を同時に味わう春という季節は言葉にできない味がある。そして、前々から思ってことだが、報道部のみんなは温かくて、優しくて、ほんとに大好き。この二つが今回の企画を終えて筆者が感じたことである。
始まりは3月某日、帰省している人が多く、集まりの悪かった部会での部員Mの発言だった。「春は出会いと別れの季節。このフレーズを実践するために誰か報道部辞めてみて」「こいつ何言っているんだ、気が狂ったか」と筆者は思った。しかし、なぜかこの提案が採用され、筆者が報道部を辞めることになった。
辞める期間は4月1日から最長11日までで、耐えられなくなったら11日にならなくても戻ってきてもよい。現実感を出すために部会に出席した人以外にはこの企画の詳細を伏せ、本当に筆者が報道部を辞めたかのように装うことにした。
そして、4月1日。筆者は報道部のグループラインに「今まで本当にありがとうございました!」とメッセージを残し退会、報道部を退部した。その日には誰からも反応がない。「4月1日だから冗談だと思われているのかな」と結論づけた。
2日、報道部関係のメールが送られてくる。どうやらメールは届くようだ。「退部したから関係ないのか……」寂しさが募る。相変わらず周りから反応がない。
3日、この日は野外実習があった。予定より早く実習が終わり、時間が空いた。「暇だから部室行くか――退部しているんだ……」報道部員でないので部室に入ることはできない。「あああああーーーーー」悲痛な声が仙台の街に響いた。やむなく帰宅の途につく。この日も誰からも反応がなく、「俺って所詮そんな存在だったのか……」と自虐的な思考に陥っていた。
4日、この日は部会がある。「退部しているから行けないんか――もう我慢できぬ、行ってやる!」決意した筆者は部室に行った。しかし、事情を知らない部員は筆者が部室に入ったら混乱するのは予想できた。そこで、筆者は一計を案じた。誰だか分からないようにするために、女装をして顔をサングラスとマスクで隠し、普段は持ち歩かないギターケースを抱え部室に入る。部室には事情を知っている人も知らない人もいる。事情を知っている部員は爆笑、知らない部員は呆気にとられた顔をしている。軽い会話を経て正体を明かし、今回の企画について説明する。事情を知らなかった部員Nからは「尻バットしてやりたい。心配していた時間を返してください」と歓迎の言葉をもらった。
Nから聞いた話によると事情を知らなかった部員は、まずエイプリルフールの嘘だと思い、次の日には戻ってくると思ったそうだ。しかし、2日になっても戻ってこなかったので本当に辞めたと思い、気を遣って、このことを話題にするのは控えていたとのこと。実はそれなりに心配してくれていたらしいようだ。みんな優しい。筆者は「心配をかけて申し訳ない」という思いと「俺に関心がないということではなかったので安心した」という思いが混じり合った気持ちだった。
その後、報道部ラインに復帰、再入部した。まずはラインで陳謝。続いて、迷惑をかけた部員に賠償することを約束した。再入部した時の部員の反応は「これからもよろしく!」といった温かいものばかり。やはりこの部活、居心地が非常に良い。
「春は出会いと別れの季節」別れにはどうしようもない寂しさが付きもの。その一方、出会いには他の出来事では再現できない温かさやうれしさがある。この両方を同時に味わう春という季節は言葉にできない味がある。そして、前々から思ってことだが、報道部のみんなは温かくて、優しくて、ほんとに大好き。この二つが今回の企画を終えて筆者が感じたことである。