ハイキュー!!原画展 ~聖地宮城にファン集まる~
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©古館春一 / 集英社 |
『ハイキュー!!』は、バレーボールに青春をささげる高校生を描いた少年漫画である。2012年に『週刊少年ジャンプ』(集英社)で連載を開始し、原作コミックスのシリーズ累計発行部数は2800万部を超え、14年にはテレビアニメ化もされた。部活に打ち込む学生の他、若い女性や親世代まで、幅広い層から人気を集めている。
作者の古館晴一さんは岩手県出身で、仙台市のデザイン専門学校を卒業。『ハイキュー!!』に登場する高校は、宮城県の地名にちなんで名づけられたものも多く、今回会場となったカメイアリーナ仙台は、作中で行われる「春の高校バレー宮城県代表予選」の舞台でもある。物語の聖地で開催される初の原画展に、遠方から訪れたファンも多い。
会場には450枚を超える原画や、原画展のために描きおろされた総勢22人のキービジュアルを展示。来場者は『ハイキュー!!』の制作過程や、原画ならではのリアルな筆致に圧倒されている様子だった。他にも、作中の横断幕や、引き締まった体をした登場人物のパネルなど、作中の世界をより身近に感じることができる工夫が随所に見られた。また、『週刊少年ジャンプ』にて実施した「ベストエピソード投票」で読者から選ばれたエピソードの「1話まるごと展示」では、感動の名シーンに胸を熱くするファンも多かった。
原画展示の他にも、会場内の記念品販売所では120種類ものオリジナルグッズを販売。館内の第一競技場では、バレーボール教室が3日間限定で行われた。また、ハイパープロジェクション演劇「ハイキュー!!」の展示や、コミックスの試し読みコーナーも実施など、まだ原作を読んだことのない人でも楽しむことができるイベントが企画されていた。今回の原画展に際し、仙台市交通局では『ハイキュー!!』とコラボした地下鉄クイズラリーを実施し、聖地である仙台市全体でも盛り上がりを見せた。
昨今大きな話題となっている「聖地巡礼」。この地仙台を舞台にした『ハイキュー!!』が、多くの人々に愛されていることを証明する2週間となった。