【ネタ記事】新入生と探る新たな味覚 ~いろいろな食べ合わせ方を検証~
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新歓期。報道部も新入生獲得に精を出す。ビラ配りに説明会、花見も企画している。だが、やはりインパクトに欠ける。報道部の主な活動は、「東北大学新聞」を発行すること。運動部のように体験会を開くほどの派手な活動はない。楽器が弾けるわけでも、歌が歌えるわけでもない。前に、24時間カラオケで歌いまくるネタ記事をしたことはあるけれど……ん? ネタ記事? いや待てよ、俺たちにはネタ記事があるではないか!
ということで、報道部では先月14日に川内北キャンパスで行われたSpring Festivalにて、新入生参加型「食べ合わせ」のネタ記事を企画。まったく風味の異なる食べ物を組み合わせて新たな味覚を生み出すという、適度に体を張ったオーソドックスなネタ記事である。体育部と文化部と、それから報道部。みんな違ってみんないい。新入生獲得に向けて、我々が考えに考え抜いて編み出した体験会の全容を、とくとご覧あれ。
迎えた当日。すっきりしない天気のせいもあってか、入場開始の時間を迎えても新入生はなかなか姿を見せない。向かいの教室からはゴスペルサークル「GO∞HIP(ゴシップ)」の、隣の教室からは弾き語りサークル「みんな歌う会」の楽し気な歌声が聞こえる中、すっかりお通夜状態の報道部。「やはり無駄なあがきだったのか……」と諦めかけたその時、我々の前に3人の影が! 「……入ってみる?」。一人が発したその言葉を、みすみす聞き逃す報道部ではない! 「どうぞどうぞ」と優しい笑顔でもてなし、あれよあれよという間に教室へ。
報道部の説明もそこそこに、さぁさぁネタ記事ネタ記事。まず1品目は、プリンと醤油で、ウニ。巷でもよく耳にする、最もオーソドックスな食べ合わせだ。新入生の前に、まずは筆者が一口。全神経を舌に集中させる。「……ウニッ!」。意外なほどにウニであった。特に、口に入れた最初の0・5秒は、磯の香りさえ漂う。興奮する筆者を見て、隣にいた部員Nも口に運ぶ。「……ッ!」。顔を見合わせる二人。やはり噂は本当だった。
そんな先輩をよそに、新入生3人は醤油のかかったプリンを見つめ、怪訝そうな表情を浮かべる。やがて1人が意を決したように、プリンウニを口にした。「あぁ~……」となんとも言えない様子。他の2人も恐る恐る口に運び、「言われてみれば……」と、あれあれ、馬鹿みたいに喜んでいた筆者とNは再び顔を見合わせる。
気を取り直して、2品目はきゅうりとはちみつで、メロン。低価格で、あのとろけるような甘さを再現しようではないか。輪切りにしたきゅうりにはちみつをかけて一口。きゅうりを咀嚼し、うまい具合にはちみつと絡まるよう、舌の上で転がす。「メロンメロン……メロンッ!」。見つけてしまった。確かに、きゅうりとはちみつをフュージョンさせると、メロンになる瞬間が訪れる。スーパーサイヤ人もびっくり。けれど、おかしい。周りの面々は、浮かない表情をしている。「うーん……」と新入生は苦笑い。「いや、分かるやろ! そんないいやつじゃなくて、やっすいメロンッ! 微かに、微かに感じてみて」。熱弁する筆者であったが、最後まで理解を得られなかった。
続いて教室には、以前から説明会に来ていた新入生NとTが顔を出してくれた。盛り上がってきたところで、次々と食べ合わせを試みる。意欲的に参加してくれたNは、「パイの実とマヨネーズは、ペースト状にした方がカルボナーラに近づく」と、まさに正規報道部員のような物言いだ。大型ルーキーの誕生である。
最後にお届けするのが梅干しシリーズ。どんな味覚音痴が発案したんだ、というような代物ばかり。新入生のT曰く「とにかく梅干しの癖が強い」。特に、梅干し×カルピスのチーズケーキはいけない。めちゃくちゃまずい。これのどこにチーズケーキ要素があるんだ。どう考えても、別々にそのまま食べた方がいい。
そうなのだ。この食べ合わせ、どれもそのまま食べるのがベストなのである。何一つとして元の食材を越えていない。プリンはそのまま食べた方がおいしいし、無理にメロンの甘さを探る必要もない。食材には、その食材の良さがある。みんな違ってみんないい。新入生とともに、その教訓を学ぶことができただけでも大きな収穫となった。なお、今回のネタ記事が新入生獲得につながったかは、甚だ疑問ではある。
ということで、報道部では先月14日に川内北キャンパスで行われたSpring Festivalにて、新入生参加型「食べ合わせ」のネタ記事を企画。まったく風味の異なる食べ物を組み合わせて新たな味覚を生み出すという、適度に体を張ったオーソドックスなネタ記事である。体育部と文化部と、それから報道部。みんな違ってみんないい。新入生獲得に向けて、我々が考えに考え抜いて編み出した体験会の全容を、とくとご覧あれ。
迎えた当日。すっきりしない天気のせいもあってか、入場開始の時間を迎えても新入生はなかなか姿を見せない。向かいの教室からはゴスペルサークル「GO∞HIP(ゴシップ)」の、隣の教室からは弾き語りサークル「みんな歌う会」の楽し気な歌声が聞こえる中、すっかりお通夜状態の報道部。「やはり無駄なあがきだったのか……」と諦めかけたその時、我々の前に3人の影が! 「……入ってみる?」。一人が発したその言葉を、みすみす聞き逃す報道部ではない! 「どうぞどうぞ」と優しい笑顔でもてなし、あれよあれよという間に教室へ。
報道部の説明もそこそこに、さぁさぁネタ記事ネタ記事。まず1品目は、プリンと醤油で、ウニ。巷でもよく耳にする、最もオーソドックスな食べ合わせだ。新入生の前に、まずは筆者が一口。全神経を舌に集中させる。「……ウニッ!」。意外なほどにウニであった。特に、口に入れた最初の0・5秒は、磯の香りさえ漂う。興奮する筆者を見て、隣にいた部員Nも口に運ぶ。「……ッ!」。顔を見合わせる二人。やはり噂は本当だった。
そんな先輩をよそに、新入生3人は醤油のかかったプリンを見つめ、怪訝そうな表情を浮かべる。やがて1人が意を決したように、プリンウニを口にした。「あぁ~……」となんとも言えない様子。他の2人も恐る恐る口に運び、「言われてみれば……」と、あれあれ、馬鹿みたいに喜んでいた筆者とNは再び顔を見合わせる。
気を取り直して、2品目はきゅうりとはちみつで、メロン。低価格で、あのとろけるような甘さを再現しようではないか。輪切りにしたきゅうりにはちみつをかけて一口。きゅうりを咀嚼し、うまい具合にはちみつと絡まるよう、舌の上で転がす。「メロンメロン……メロンッ!」。見つけてしまった。確かに、きゅうりとはちみつをフュージョンさせると、メロンになる瞬間が訪れる。スーパーサイヤ人もびっくり。けれど、おかしい。周りの面々は、浮かない表情をしている。「うーん……」と新入生は苦笑い。「いや、分かるやろ! そんないいやつじゃなくて、やっすいメロンッ! 微かに、微かに感じてみて」。熱弁する筆者であったが、最後まで理解を得られなかった。
続いて教室には、以前から説明会に来ていた新入生NとTが顔を出してくれた。盛り上がってきたところで、次々と食べ合わせを試みる。意欲的に参加してくれたNは、「パイの実とマヨネーズは、ペースト状にした方がカルボナーラに近づく」と、まさに正規報道部員のような物言いだ。大型ルーキーの誕生である。
最後にお届けするのが梅干しシリーズ。どんな味覚音痴が発案したんだ、というような代物ばかり。新入生のT曰く「とにかく梅干しの癖が強い」。特に、梅干し×カルピスのチーズケーキはいけない。めちゃくちゃまずい。これのどこにチーズケーキ要素があるんだ。どう考えても、別々にそのまま食べた方がいい。
そうなのだ。この食べ合わせ、どれもそのまま食べるのがベストなのである。何一つとして元の食材を越えていない。プリンはそのまま食べた方がおいしいし、無理にメロンの甘さを探る必要もない。食材には、その食材の良さがある。みんな違ってみんないい。新入生とともに、その教訓を学ぶことができただけでも大きな収穫となった。なお、今回のネタ記事が新入生獲得につながったかは、甚だ疑問ではある。