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【告知】新海誠展開催中 ~こだわりや人柄を体感~

 「新海誠展 『ほしのこえ』から『君の名は。』まで」が今月2日から、仙台市宮城野区のTFUギャラリーミニモリにて開催されている。同展は、数々のアニメーション作品を手掛ける新海誠監督が昨年にデビュー15周年を迎えたことを記念し企画され、全国12会場を巡回する。宮城県が7会場目で、約3万人の来場客を見込む。




 同展では、新海監督が手掛けた6作品を発表された順に紹介。各作品の企画書や絵コンテ、当時の作業環境の再現など多岐にわたる展示品が約650点並ぶ。新海監督が制作の際に書き記したコメントが絵コンテや作画などからうかがえ、新海監督のこだわりや人柄が感じられるようになっている。

 初日となった2日には、老若男女問わず来場者が訪れ、展示物に見入っていた。「君の名は。」の主役を演じた俳優の神木隆之介さんによる音声ガイドが有料で楽しめることもあり、専用の機器を携えながら見学する来場客も多く見られた。

 同展は、ビジョンによる展示が充実しており、3作目の「秒速5センチメートル」以降では、本編映像とともに主題歌が流される。さらに、新海監督がさまざまなメディアで語った作品にまつわるコメントも、展示品とともに飾ってある。その意図について、新海監督の作品を版元として手掛けてきた、コミックス・ウェーブ・フィルムの落合千春さんは「映像美以外の新海監督作品の魅力である、音楽との調和や言葉の美しさを実感してもらいたかった」と語った。

 また、展示会の時期や場所によって展示内容を少し変えている。宮城会場では、「君の名は。」の着想のきっかけとなった、宮城県名取市閖上にある日和山のスケッチを限定公開。来場者に渡すスタンプカードには、梅雨の杜の都をイメージし、雨の日本庭園を描いた「言の葉の庭」のシーンの絵柄を載せた。

 多くのこだわりが見える同展。落合さんは「監督がどんな思いで作品を作ったか、作品の発想の始まりがどのようなものだったのか、答え合わせをしながら楽しんでほしい」と呼びかけた。

 同展は来月8日まで開催。10時から18時まで、無休。一般1200円、高校・大学生1000円、小・中学生500円。宮城県以外の東北地方では、11月10日から「雲のむこう、約束の場所」の舞台となった青森県で開かれる。
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